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うちの猫・こにゃ&くう編

【時々連載】こにゃとくうの物がたり=その9

20 0
【 前話よりつづき 】

 いつも長い思い出話におつきあいくださって
 ありがとうございます。

 前回までのような経緯をもって
 一組の猫の親子が我が家の庭に暮すことになったのでした。

         2002年6月のおはなしです・・・



  「我が家の庭」ってことは、つまり室内飼いにしなかったんです。
   なんといってもこの頃、我が家はピカピカの新築でした。
   大金はたいて一生の買い物をしたオットから
  「家を猫に台無しにされたら適わないから、ぜ~~~ったい家の中に入れないで!」
   強~い要望。



 ふつうペットを飼うなら
 家族の同意を得てから飼いますよね。
 オットに同意を得る前に、
 こにゃ達、来ちゃいましたから。
 こにゃは生まれも育ちも野良なので、
 室内に入ることはできなかっただろうし、
 こにゃも望んでいませんでした。

       こにゃ親子のお家は庭のウッドデッキの下に作ったダンボールハウスです。


 
  この日から、ヒマ主婦のワタシは
  一日中、この親子のようすを
  観察する日々となりました。
    これが、実に興味深い!
  感動的であり、見飽きることがありません。
  当時はブログなんてなかったので
  メモ帳にその日にあったことを
  ちょこちょこと書き留めていました。

   日記代わりだったメモ帳の一文をここにそのまま転記します

     こにゃの子育てぶりが伝われば幸いです

    (ちょいと長文。ごめんなさい)

   私は動物を飼った経験がなく、
   このたび初めて、猫の育児の日々を目の当たりにさせてもらっている。
   実に献身的なのである。   
       餌は子の分を食べ残してあげている。 
       少しでも汚れれば舐めまわす。
     遊んでいる時も、片時も目を離さず見守っている。
       少しでも危険な行為をすると低く唸って説教をしている。

 この母猫はまだ一歳。
  出産をするまでは、まだまだ幼くてのんびりやの若猫だったが、
  今や滅私の気迫で日々を育児に全力投球している。




  「いっしょに暮せて数ヶ月の蜜月なのだから、その間は全てのエネルギーを
   この子たちに注ぐのよ」と、言っているようだ。

  昨晩は、寝るのも忘れていつまでも遊びまわるやんちゃな1匹をじっとそばで見守っていた。
  いつもなら2匹が寝付いて彼女ひとり、ホッとくつろぐ時間なのに。
  「気がすむまで遊んでいていいよ。あなたが満足するまで見守っているから」
   ゆったりと子猫の遊ぶ様子を見つめている背中に、
  「あっぱれ、かあさん!」と、ほめてあげたくなった。


  昨日の新聞記事に『育児適齢期の夫婦が、望んで子を持たない理由』のひとつとして
 「自分の時間を大切にしたいから」という意見が載っていた。
  人間は進化しすぎてしまって、子を育てたいという本能が退化しつつあるのだろうか。
  私も「娘を預けて、遊びに行きたい」なんて気持ちは見直さなくては。
  今のこにゃに、自分の時間はない。

   育児の道なかばの私にとってこにゃよ、キミは私の同志だ。
  これからも私に、子育ての初心を思い出させておくれ。

  でも、子猫が乳離れしたら不妊手術を受けてくれるかい?
  本当は、キミのような女性こそが、子育てをどんどんするべきなのだと 思うのだけど・・・。
        こんなに立派な子育てができるキミにはむごい事なのだけれど・・・。





   ■こにゃは、いつもいつも、くう&ふうちゃんを目で追っていました。
    緊張のオーラがひしひしと伝わってきましたもの。 立派な母でした。



ワタシは、人間と猫の関係ながら
こにゃを尊敬していました。
ワタシとこにゃの間には
愛情もあったけど友情もあったと
確信しています。



  ←この写真のくうちゃんを見てくださいな。
  こにゃとふうちゃんはカメラに向って
  ちょっぴり緊張気味なのに
  くうちゃんひとり、ベロ出して
  まったくマイペースだ~~。
  このころから
  おとぼけキャラだったのね~と
  この写真を見て、思い至りました。

   さて、今日21日は空太郎の月命日です。

   さよならして4ヶ月たったんですね・・・


     ≪これまでのお話はこちらです≫

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20 Comments

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gol**log55*  

2007-01-22 00:46

あ。。。。ポチするの忘れたので、ポチしにきました!毎度ながら、こにゃくうさんの絵の上手さ・こにゃ・くうちゃんの生き様、目が放せません!ポチ!!

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omansama  

2007-01-22 10:25

早いですね・・・。あれからもう4ヶ月ですか・・・。新築したばかりのお家・・・確かに、ご主人様の気持よ~くわかります。実家でも、最後の子が亡くなった翌年に新築したんです。家を建てたのは弟。「動物嫌い」ではなかったのですが、やはり禁止令が出されました。マンゴを飼うまで10年以上のブランクがあった理由の一つに、この事もあったのです。 でも・・・空ちゃん・・・お家で暮らしてましたね?家猫になるまでの経過は、次回以降かぁ~~。続きを楽しみにしています。

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こにゃくう  

2007-01-22 11:01

Noriさん、いつも読んでくださってありがとうございます。4ヶ月と言う時間を思ったとき、おっしゃる通り、早いのか遅いのか複雑な気持ちでした。ふだん暮していればあっという間の123日なのに、空太郎と会ってない時間の長さは2年くらいに感じたのです。

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こにゃくう  

2007-01-22 11:05

ALOHAさんちのサンちゃんの情の深さにも、こにゃと同じものが伝わりますね。時には人間以上の情愛を見せてくれるのが動物の尊敬できるところかなぁ。私も大事なもの、学ばせてもらいました。空太郎は臆病だから、ちゃんと前に進んでいるのか心配なんです。

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こにゃくう  

2007-01-22 11:07

fxxさん、いつも読んでくださってありがとうございます。ふうちゃん、とびきりの美人猫でしょ~?写真を見て、改めて見惚れました。彼女のその後もいずれ書きたいと思っています。今でも元気でいてくれてると信じているんです。

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こにゃくう  

2007-01-22 11:12

ニモりんさん、まだ若いかったし、初めての育児なのに驚くほど立派にやり遂げていました。ふうちゃんは素直にこにゃの言う事をきくのに、くうちゃんは手こずらせることが多かったなー、と思い出しました。やはり、頭をぶつけてネジが弛んでいたのかしら~?

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こにゃくう  

2007-01-22 11:16

おまんさまの実家もそうだったのねー。オットも動物好きなんだけど、お金を出した本人にしてみればそう思うよね。が、オットの帰宅は夜遅い。いない隙に娘とコソコソと中に入れてやってたの・・・(こにゃは入りたがらなかった)

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sak*r*mari*5  

2007-01-22 14:55

色々コメントありがとう。空ちゃん、こんなに思われ幸せですね。タマ、お陰さまで元気になり安心してます。長生きしてもらいたいです。 鶴の湯さん、なかなか予約できないのですか?東本陣は綺麗な様ですよ。 玉川源流地の滝、秋田の名物??紹介しました。

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Hiroshi&Maki  

2007-01-23 05:57

日記代わりだったメモ帳の一文からこにゃくうさんとネコさんたちとの愛の絆の強さとこにゃの母ネコとしての偉大さが伝わってきますね。僕は日記とかつけたこと無いんですがブログのおかげでここ2年ですが自分のいろんな出来事や思い出を振り返ることができて楽しいです。嬉しいです。日記代わりだったメモ帳とそしてこのブログ。こにゃくうさんにとってほんと宝物ですね。

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asl*_*004  

2007-01-23 08:05

もう4ヶ月ですか。こにゃくうさんからしてみたら4ヶ月っていう月日が長いことなのか短いことなのかもわからないのでは??4ヶ月といってもきっと空ちゃんとの想い出は色鮮やかなものであるだろうし、それはこれからどんだけ月日がたとうとも色あせることなくこにゃくうさんの心の中の引きだしに入ってることだろうし。。。少し遅くなりましたが、私もお祈りさせて下さい。空ちゃん、元気でいますか?ママのことみてあげてますか???

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こにゃくう  

2007-01-23 19:28

sakuramariさん、読んでくださってありがとうにゃん♪猫さまは親友ですよね~。鶴の湯さんの紅葉の時期は予約争奪戦がすごいですよー。チケット・ぴあ状態っす!開始と同時にかけて、30分不通。通じた時には「満室で・・・」地道にキャンセル待ちもできますが、休みを合せるのが難しくってね~。いつか泊まりますわよ~。

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こにゃくう  

2007-01-23 19:34

Hiroshiさん、長文を読んでくださってありがとうございます。仰る通りブログは、もはや我々の人生の記録紙となりつつありますね。こにゃの人生を私の記憶以外に広く知ってもらえて、こんなにうれしいことはありません。特にこの記事は、こにゃへのレクイエムです。

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こにゃくう  

2007-01-23 19:39

aslcさん、4ヶ月なんて、意識しないで暮せば、あっという間の月日なのですがね。亡くなったのがまだ残暑の季節だったことを思うと、まもなく梅がほころび始めるという事実が、私に時間の経過を突きつけます。いっしょに空太郎の魂に心を寄せてくださって、ありがとうございます!

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ルシファー♪  

2007-01-25 22:40

もぅ4ヶ月ですかぁ~。早いものですね?しかし、この子育てに対する姿勢はホント猫ながら尊敬します。人は進化の過程で大切なものを失ってしまったのでしょうか?深く考えさせられる記事でした。。。

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こにゃくう  

2007-01-26 19:43

ルシファーさん、いつも読んでくださって、そして共感してくださって、ありがとうございます。こにゃの真剣さに比べて、私ったらなんて怠けた育児をしてるんだろ?と思いました。そして私は手抜き育児なのに、もうひとり子を産んだとしても歓迎される。こにゃはこんなに立派な母なのに、不妊手術をしなくてはいけないという矛盾。・・・人間と猫を同位に考える私は変なんでしょうか。

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Manoha  

2007-02-08 08:56

四ヶ月が過ぎたんですね。いつも読ませて頂いて、文章力とイラストの腕前に感心しております。あ~我が家も寅太が無くなって一ヶ月が過ぎました。

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こにゃくう  

2007-02-08 20:42

Meifourさん、日常のちょっとしたことで、大事だった寅太くんの不在を実感しませんか?私は今日、びんちょうまぐろを刺身に切っていて泣きそうになりました。いつも空太郎に端切れをあげていたのに・・・と。寅太くんの好物や好きな寝場所を見ると「いないんだなぁ」と悲しくなったりするのでは。いつも読んでくださってありがとうございます。感心していただけるなんて、嬉しいデス!もっとがんばろ~~っと!

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sak*r*mari*5  

2007-03-01 14:48

こにゃくうさん、落ち着きましたか?コメントありがとう。猫の親子は、かわいいね。母性愛だよね。ローカル列車は一度の試してみてね。景色見ながら、ゆっくりの旅もいいですよ。心が洗われます。玉川温泉は、宿泊は新玉川の方がいいかもね。玉川はやはり、大病かかえた人がいて、大病院に居る様な感じです。

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こにゃくう  

2007-03-08 01:19

sakuramariさん、いつもあたたかいお言葉、ありがとう!もっとしてあげればよかった、と悔やむ事は変わらないんですけど、毎日手を合わせ、線香をあげて天国でのん気に居られるように神様に祈ってます。こうして記事を書き、皆さんに見ていただくことで空太郎の足跡が残れば・・・と思います。遅筆ですが、がんばります。やはり、玉川は独特な雰囲気があるのね~。行くなら新玉川にするわ・・・。

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sak*r*mari*5  

2007-03-09 11:05

鶴の湯さん、凄い人気ね。キャンセル待ちとかあればね。また花見の時期込むのでしょうね。

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