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うちの猫・こにゃ&くう編

【時々連載】こにゃとくうの物語=16

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   今日は、母猫のこにゃが主人公の話をしましょう。

我が家でこにゃの思い出話になると「あの時は参ったね!」        と必ず話題になるエピソードです




 空太郎のママ猫、こにゃちゃん。
 生後5ヶ月に育った子猫(空太郎・風子)を
 ワタシに託すと
 自分は野良猫として生活する道を
 選んで出ていきました。
でも毎朝&夕方に食事には来てくれてたんです
 自分の息子・空太郎と顔を合わせると
 シャーって威嚇してましたがね。
 前のように
 ウチでゆっくりしてくれなくなっちゃって
 淋しかったけど
 ワタシには以前と変わらずに甘えてくれましたし
 信頼関係のある親友同士でした。

   03年7月下旬のある日のことです




エサを食べに来たこにゃの顔を見ると
 あちこちにクモの巣が絡んでいたり
 枯葉やホコリがついてました。
「他所の家の物置の下にでも
 入り込んでたの?」
 と言いながら、
 顔についたゴミを取ってあげました。
    かわいいお顔が台無しよ~~。

   間もなく、こにゃがパタリと現れなくなった

    今までも、一日か二日ほどは気まぐれでやってこない日もあったけど
    この日でもう5日も!

    こんなに姿を見せなかったことはない。
    近所を探して回ったけど、どこにもいない。    

       おかしい・・・。 何かあったのかも・・・。 

     保健所や警察に届けても手がかりなし、のこの日。
     外出しようとして玄関を出た。

     ムスメとおしゃべりし、大声で笑いながら外に出ると・・・

   ・・・にゃ~~~ん・・・・


     こにゃの声だ!

      聞き間違えるはず無い。
        こにゃと他の猫の声はしっかりわかるワタシです。

    「こにゃ?どこ?!」
    「にゃ~~ん(ココにゃ)」




          ■こにゃの声はワタシの足元の側溝の中からする!
          「こにゃ、そんなところに閉じ込められてたの?!」


    側溝の中を彷徨い、偶然にも我が家の前に来た時、地上からワタシの声と笑い声がしたので
    「ココにいるよ!」って返事をしてくれたのだ、きっと。




■「今、出してあげるよ」と弛んでいる蓋を持ち上げて
 覗いてみた。
 こにゃの目が暗い側溝の中で
 キラリーンと二つ光っているのが見える。
「さあ、こっちにおいで」
  ワタシだと認識してる声なので
 「ああ、助かったニャ」と近寄ってくるものと
  思っていたら・・・

     こにゃったら、なぜか逆の方向に逃げて行ってしまった! 
      どうして?
      何日も閉じ込められて、こにゃはパニックになってるとしか思えない。



■こにゃが逃げた方向に走って行って、
開けられる蓋を探して覗く。
「こにゃ、ワタシだよぉ!」
でも「にゃーん」と鳴きながら
ワタシが近付くと
さらに逃げて行ってしまうのだ!

 う~~ん、工夫しなきゃダメだ。

     ・エサを撒いてみた→全く眼中にない

     ・マタタビを側溝の中で焚いてみた→無反応。
                            それどころか近所の他の猫が側溝の中に入りそうになった。                              危ない危ない。

     ・いっそ全ての側溝の蓋を開けるか?→近所の人が気づかずに落ちたりしたら危険だわ。



 ■「こにゃ!」「にゃーん」
  「こにゃ、こっち!」「にゃーん」の 
 追いかけっこですでに2時間も~。
 そのうち、通りすがりの人が親切にも
 「どうしました?」って
 ドブに顔を突っ込んでるワタシに
  声をかけてくれたり。
  でも、猫がドブにハマって・・・というと
  同情してくださるものの
 「がんばってくださいね~~」と立ち去ってしまいます。
    うん、いいんだ。 
    こにゃはワタシが助け出す!

    この日も暑く
     30度はとっくに越えてる真夏日でした。
     ワタシ、もう汗だくで道路に這いつくばってました。

 そうだ、
  こにゃが逃げて行けないように道を塞げばいいんだ! と気付き、(遅いって)
  その場にあるもので・・・と考え、外した蓋でこにゃを封鎖しようという事を思いつきました。




   ■こんな感じ。  こにゃがいる場所を確定して、反対側と両方向の側溝を蓋で塞ぐ。
    真ん中の蓋だけ開けて、そこからこにゃが飛び出してくれれば・・・と、企む。



■上手く、こにゃを挟んだ!
と、思って覗き込んでるワタシに
後方でじ~っとワタシの格闘を観戦していた
近所のじーさんが
「あ、猫。出たよ」と言う。
「え!ホント?何色?!」
「・・・茶色。」

「やったー!!」
  3時間の苦闘の末、勝利!
  急いで自宅に戻る。
  自由になったこにゃがまず来るのは、ワタシの所に決まってるのだ!



果たして、先にたどり着いたこにゃが
我が家の庭にちょこんと座って
ワタシを待っていた。
「こにゃ~~~っつ」
汗とホコリにまみれて心底、脱力した。
でも、こにゃを救えた達成感で心は喜びでいっぱいだった。
5日分のゴハンをむさぼるように食べるこにゃ。
その顔にクモの巣がいっぱい付いているのを見て
ハッと気付いた。

   数日前からクモの巣を顔に付けていたことから
   こにゃは暑さを逃れるために側溝の中に入って涼むことを覚えたのだろう。
   (ワタシが顔を突っ込んだら、側溝の中は外気と違ってひんやりとして涼しかったのだ)

   しばらくは出入りしていたものの、ある日、出入り口がわからなくなってしまったに違いない。

この二日後には台風がやってきた。もしワタシが気付いてやれなかったら、こにゃは流されてしまっていただろう




   ■こにゃは賢いにゃんこだとは思うけど
   この子って意外とオマヌケさんなのね~。
     ま、かわいいから許す!
   実は、この一ヵ月後も来ない日があったので
   側溝を覗いたら 
   またこにゃが嵌ってたの。

その時はもうノウハウがあったのですぐに
救出しました。
こにゃが入った入り口も見つけ出し
ワタシの手で封鎖しました。
(側溝の蓋のサイズが合ってなくて10cmほどの隙間があったの)

   過去記事にワタシが側溝に嵌った猫を救う話があるのですが
   (「レスキュー911★溝にはまったネコを救え!」
   あの猫と遭遇した時、慌てずに行動できたのはこの時のこにゃの経験があったからなのでした。




■ねー、こにゃ。
 そんなこともあったよね。
 なつかしい思い出だね、こにゃ。
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20 Comments

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こにゃくう  

2007-09-20 22:20

Noriさん、いつも読んでくれてありがとニャン!お絵かき、かわいいっていっていただいて嬉しいです\(^-^)/今回の話は写真が皆無なのでイメージの伝わる絵がなんとか描けないものかとけっこう苦労しました!
GPS首輪!そうそう!!それこそ私が求めていた商品です。ぐぐってみましたよ。そしたらあるんですね。でも「野生動物の生態調査に」とかなんとか。猫用の商品開発を渇望しますよ。日本ではセコムの出してるペット用ココセコムがせいぜいです。私、「猫に着けたいんです!」って相談しました。軽く「無理です」と言われました~。犬、しかも中型以上じゃないと重いそうで。家出常習犯の空太郎に着けたかったなあ。

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こにゃくう  

2007-09-20 22:36

はぐ。ちゃ、たまさぶちゃん、覚えてまっせー。賢いからドブにはまらんだろーと思うのは間違い?
でも、リードが外れて迷子!なんてヤだよね。そういえば、過去記事で迷子のダックスフンドちゃんがいたじゃない?新しいお家で元気にしてますかい?あの子こそ、GPS首輪やペットセコムを着けてもらってたらよかったのにね。

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天ママ  

2007-09-21 02:10

お目目キラ~~ンのし~~んでは!どきどきで見ていきました!!
ほんとに救出できてよかったでしゅにゃ~~ほっ・・・感動天ママでした!!けっさくにぽちっとにゃ~~

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asl*_*004  

2007-09-21 09:29

こにゃはもしかしたらかくれんぼしてるつもりだったのかも。。。ってそれはないわね。きっと。。。でも
絶対こにゃくうさんが助けてくれる、って、救出してくれる、って思ってたに違いない、っていうのはわかるなぁ。。。

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ニモりん  

2007-09-22 13:04

側溝のふたって、確かものっすごく重いですよね。おつかれさまでした!!
それにしても救出できていて良かったなぁ。ちょっとおっちょこちょいなところがまたかわいいんですよね~!!

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なべさく  

2007-09-22 18:39

こにゃちゃん、ノラだけに余計にカワイイ!。。。し、いろいろこにゃくうさんの気苦労も多かったのですね(^^;ポチっと☆

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つばっち  

2007-09-23 09:23

うちの近所の猫さんも側溝に入っていくのをみたよ~通路に使っているみたいで当たり前のように入って行った。水が普段あまりないんでちょうど良いみたい=^-^=色んな思い出をたいせつにしたいですよね

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すけさん  

2007-09-23 17:43

今は、街中でゆっくりと涼めるところがないもんね。そっかぁ

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Manoha  

2007-09-25 21:36

親の心子知らずって感じのこにゃさんのお顔、可愛いです!

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こにゃくう  

2007-09-26 12:17

天ママさん、ポチ☆をありがとうございます。怪我なく出してあげられてよかったです。そしてそこから出られなくなっていることに気付いてやれてよかったです。偶然こにゃが鳴いてくれなかったら地上ばかり探してしまい、餓死または2日後の台風で流されていましたもの。

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こにゃくう  

2007-09-26 12:21

aslcさん、はっ!実はこにゃは喜んで入っていただけで、私に追い出されてムカッとしてたりして~?だったら問題ないんですけどねー。最初は出られていたのに、ある日、出られる場所がわからなくなってしまったんでしょうね。猫さまは意外と脳みそが薄いっす。でも、地上から聞こえる私の声を聞き分けたのはさすがだと感心しましたわ。

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こにゃくう  

2007-09-26 12:25

ニモりんさん、そーなの~。この日は35度くらいある暑い日で。蓋って重いのよねー。全てが開くわけじゃなくて経年で硬くなって動かない蓋もあって。せっかく開いてもこにゃはさらに走って奥に行ってしまうし~。で途方に暮れました。お利口猫かと思ったらちょっとマヌケさんでした。

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こにゃくう  

2007-09-26 12:28

なべさくさん、ポチ☆してくれてありがとう!あの時の苦労と冷や汗と滝汗が報われます~。やはり、ノラや外飼いは危ないです。

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こにゃくう  

2007-09-26 12:31

MeMetanさんのご近所猫ちゃんは平気なの~?出口がわからなくなったりしないんだね。こにゃ、アホだったのかなぁ。猫は隙間があると自動的に入って行くからねー。真夏に一度、顔を突っ込んでごらーん。けっこう涼しいの!

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こにゃくう  

2007-09-26 12:34

すけさん、こんな究極なところで涼まないでほしいものです。でも、側溝に顔を突っ込んだ時、スッと涼風が顔を撫でまして「あ。こにゃの気持ちも分からんでもない」と思っちゃいました。

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こにゃくう  

2007-09-26 12:38

Meifourさん、ほんと、親の心子知らずですわ。でも、脱出したときは明らかに「すんまへん」って恐縮してた・・・ように見えた!・・・気がします。(たぶん)

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gol**log55*  

2007-09-29 13:14

息を飲むほどハラハラする救出劇でしたね><!
でも、こにゃちゃん、ここまでしてくれる人と出会えて、ホントしあわせですね~><!!こにゃくうさんの救出激闘・優しさに傑作ポチ!!★

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こにゃくう  

2007-10-01 11:15

ALOHAさん、おかえりなさーい!
ポチをありがとうございます。病気や怪我だけでなく、ノラにはこんな意外な落とし穴(まさに落とし穴だわ)があるとは思いもよらず。こにゃのため町内・大捕り物も恥ずかしくなかったです。
ところが、こにゃを最後の最後まで守れなかった私なんです。その話はいずれ。

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W A X  

2007-10-10 18:08

凄い話ですね~。以外と猫ちゃんはこっちの気も知らないで真逆の方に逃げて行ったりしますよね(汗) やっぱりどこかに野生が残っていて捕まったらマズい・・みたいな気持ちになっちゃうのかしら。

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こにゃくう  

2007-10-11 15:27

WAXさん、お越しいただいてありがとう。そうなんです、こんなところに入ってしまって出れなくなる猫もいるんです。地上ばかり探してたら見つけられないままになってしまうところでした。
こにゃがワタシの顔を認識しつつ逃げ去ったのも、そんな野性の本能のような感じでしたねー。

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