番外編/オットの私設の駐車場情報〈7〉@愛・地球博
こんにちは。konyaqooです。
地球博もの、終わったんですけど、せっかく得た情報がコレっきりになるのがもったいなくてオットに「駐車場情報」を書いてもらいました。
・・・長文です。今後、車で行きたいんだけど情報が欲しい、という方のお目に止まればと思って載アップ。
いやあ、愛・地球博、疲れましたわ。
なにせ、小生、アウトドア派で人の少ない山や海、川へ妻と娘を連れ歩くのが趣味。
熊とか鹿とか蛇とか、そういう動物と遭遇するのは好きでも、人間がわさわさいるのが大嫌い、
という性格なんです。
そんな私が17万人!もの人が殺到した地球博へ行ったなんて、いま振り返っても信じられません。
でも、いっちゃったんですよね。
行く前はとっても気が重かったんですが、初日、北ゲートに並んだ瞬間、やる気がみなぎり、
「いっちょやったるかあ」となってしまったわけです。ハイ。
情報は当然、氾濫してるんですが(ブログも腐るほどありますしね)、
その膨大な海の中から有用な情報を見つけ出す作業は至難の技でした。
行ってみて「話が違うじゃんシリーズ」の中から小生がご紹介したいのが、駐車場問題です。
地球博の公式サイトのアクセスページ 「マイカーでご来場の方々へ」を開くと、
「会場に隣接した駐車場はありません」とでかでかと書いてあります。
だから、車で来た人は会場から離れた各地の駐車場に車をとめて、そこから会場まではシャトルバスに乗ってこい、となっています。
パーク&ライド方式ですね。
我が家はアウトドア派ですから、車の中での野宿は日常茶飯事。地球博へも車で行って、駐車場の入り口前に前夜から野宿するという作戦も考えました。
しかし、駐車場前に早く並んでも、駐車場から会場に向かうバスの始発が8時10分ではお話になりません。
なにせ、どこのゲートも7時前に並ばなければ人気の企業パビリオンの当日予約はままならないと
聞いていましたから。
向かったわけです。
北ゲートに並んで開場を待つ間、後のおばさま(既に来たことがある方)からいろいろ情報を吸収しました。
そのとき、おばさまがこう話されたのです。
「万博会場の周辺の外食店とか個人の家とかが自店(自分)の駐車場や空き地、あるいは庭を臨時の駐車場にしている。事前にそういうところに予約して、歩いてゲートまで来る人もいる」。
そ、そうだよねえ。
万博会場周辺もすべてが昔は山林だったわけではないし、すべてが公有地とも考えにくい。
ということは、一時的な副収入をねらって民間の臨時駐車場ができてもおかしくない。
でも、事前予約が必要となれば、いまさら明日(二日目、日曜日)の駐車場の予約をするのは無理。
(電話番号とか探すのは難しいですよ)
やっぱり、今回は明日も電車で来るしかないなあ、と頭の中はぐるぐるしつつも、諦めモードであったわけです。
帰りは西ゲートを出て、公園西駅からリニモに乗りました。その駅の近くにコーヒショップがありました。店の名前は「コメダ珈琲店」。
私はぼんやりと、「こんなところに喫茶店があるんだあ」ぐらいにしか見ていなかったのですが、
かみさんは私に「今朝、あのおばさんが車を予約して駐車できると話していた店だよ」と鋭く指摘。
すでにリニモのホームにいたので、あわてて携帯電話で104にかけて電話番号を調べてもらい、
電話しました。
「はいはい、やっていますよ」
「いくらですか?」
「一日とめて3000円です」
「予約しないとだめですか?」
「いえ、当店は早い者勝ちです」
「それじゃあ、明日の朝、何時にいけば確実にとめられますかねえ」
「8時から受け付けています。駐車場が満車になるのは8時半ぐらいです」
会場からはるかに遠いオフィシャル駐車場と同じ3000円にまず驚きました。その店の駐車場にとめれば、西ゲートまで歩いて数分ですよ!やはり何事も「民ができることは民に」と、どこかの首相のうたい文句を思い出しました。
岡崎のホテルを5時半に出て、北ゲートでかみさんと娘を落としたのは6時05分でした。
それから万博会場沿いに車を走らせ、西ゲート前を迂回して、目指す珈琲店まであと500メートルという所まできました。
このあたり、ちょうど一般道路と会場の敷地を結ぶ小道があるんです。入って西ゲートまで2,3分の非常に便利な場所です。
一般道路沿いには、万博会場ができる前から民間の家が点々と建ち並んでいます。その各戸の庭というか、空き地というか、余ったスペースがすべて急造の有料駐車スペースになっています。
「やっぱり、事前予約が必要なんだあ」と思いつつ、車を進めると、次の駐車場の看板になんと、
「一日2500円」とあるではないですか。
?、ど、どうしてなのかなあ。理由はわかりませんが間違いなく2500円とあります。
しかもまだ7時前なのにすでに若い男の子が車を誘導しているではありませんか。
これはひょっとすると予約なしでも入れるかも。「いますぐ入れられて、しかも2500円」のこの駐車場と、「8時まで待って3000円」のコメダ珈琲店と、どちらを選ぶかなんて迷う必要はありません。
ハンドルを切って、気づいたときには駐車場に車を入れ、その若いおにいちゃんに「停められますか?」と聞いていました。
返事は「はい、どうぞ」。やりました。明らかに500円得した気分。
でも、気持ち悪いじゃないですか、ほかの周辺の個人住宅特設駐車場は3000円なんですよ。
だから、おにいちゃんにお金を渡しながら聞きました。「あのお、どうしてお宅だけ2500円なの?」と。
そうしたら、その返事は「いやあ、少しでも魅力的な料金設定にして競争に勝とうと思って」。
競争?。
会場からすごく遠い公共駐車場が3000円なんだから、ゲートから数分の駐車場は同じ3000円なら引く手あまたのはず。
なるほど、ここに情報が完全に来場者に行き渡っていない現実があるのですね。我々も知らなかったわけだし。
彼によると、週末は黙っていても満車になるようですが、平日は私設駐車場間で客の奪い合いがあるようです。
西ゲートは目と鼻の先ですが、ゲートから企業パビリオンの距離を考えるとやはり、北ゲートなんですね。
開場までは時間もあったので、探検も兼ねて、北ゲートまでテクテク歩くことにしました(所要時間は30分余り)
個人住宅特設駐車場を過ぎて、公園西駅に。隣接するコメダ珈琲店の駐車場はまだ開いていませんでした。ここからはリニモ沿いの広い車道を北ゲートに向かおうとしましたが、そもそも歩行者がいることを念頭に作った道路ではないので、巨大な大型バス用の駐車場に沿っていったん大きく北側に迂回させられました。
そして、その先に現れた喫茶店の駐車場の看板を見て驚きました。「一日2000円」!!!。
10台程度収容できる駐車場にはまだ2,3台。「要予約」と書いてなかったのでフリで入れたと思います。く、く、くそう。地団駄を踏みました。
しかし、マイカーの交通規制がやたら多いこのあたりです。喫茶店前にたどりつくにはどこをどう曲がればいいのか、即断つきかねる場所にあったことも確か。しかも、ここはちょうど北ゲートと西ゲートの中間地点にあって、万博見物が終わって疲れた足を引きずりながら駐車場に戻るときには、
家族に「遠すぎるよお、この駐車場」と文句を言われること請け合いでもあります。
側道に入ってきた車の2台に1台がおっちゃんの誘導で車を砂利道へと入れていきます。なんだここにもあるんじゃないか。と再びむっとしました。ここなら北ゲートからは目と鼻の先。北ゲートに並ぶのであればこちらのほうが絶対に有利でした。でも、これだけの立地条件なら絶対に料金は高いぞ、と自らをなぐさめつつ、おっちゃんに声をかけました。
「駐車場はここから歩いてどのくらいのところにあるの?」
なにせ、入り口からは林しかみえないので。「いやあ、近い駐車場なら北ゲートまで4,5分。その先、点々とあって、一番遠いのはどれぐらいかかるのかなあ。30分以上かな」
「一日いくらですか?」
「5000円だよ。でも、距離が遠い駐車場は交渉次第で安くなるよ。3000円もあるんじゃないか?」なるほど、ここでも経済原則がきちんと働いているのですよね。このあたりの駐車場は個人住宅特設型ではなく、山林を持つ地主が林の一部を切り開いているようでした。
でも、パーク&ライドよりもずっとましだと思いました。
はるばる遠くから来て、しかも最初で最後の万博、という家族とっては、仮に5000円払っても、
6時に車を入れられて、北ゲートに数分でたどり着けるのなら、手堅い選択肢と考えるのは小生だけでしょうか?。
もっと宣伝してくれればいいのになあ。万博ブロガーの人、頑張ってください。
それにしても特設駐車場を作っている家、うらやましいです。この期間だけ庭もつぶして駐車場にして、車を10台収容できるようにすれば、一日3万円程度の収入ですよ。
週末は確実に満車ですから、計6万円。
「毎週1回は思い切り家族でお寿司(回転寿司じゃなく、本格江戸前鮨)を食べにいけるよね」とは食いしん坊のかみさんの弁でありました。
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