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岐阜

6.ひぐらしがなき、コスプレ集う白川郷

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前の記事よりつづき 】
2008年9月14日(日)

世界遺産、岐阜の白川郷に来ているのだが。
前の記事でおしまいにしても良いのだけど
こんな白川郷もあります、ということで。
番外編。

この旅行の2ヶ月ほど前に新聞で
世界遺産の町に異変』との記事を見かけた。



『ひぐらしのなく頃に』という同人ゲームがある。
ゲームの舞台は雛見沢村となっているが
明らかに白川郷をモデルにしているのだ。
場面の状況が
実際の白川郷まんま。
この作品、ネットで密かに人気になるや
ゲームだけに留まらず
アニメ化、漫画化、映画化、小説化。
様々なメディアに変化していった。
(アニメは深夜帯、映画はR指定なので
広く人に知られることはなかったようで)

「へ~~。」と思ったワタシは試しにムスメに「ひぐらしって知ってるか?」と訊いてみた。
「知ってるも何も・・・」とムスメの本棚を見てびっくり。
貴女、こんなにいつの間に買ったんだ!


ムスメったら、小説を全巻持ってやがりました。
灯台下暗しとはこのことか。
ムスメとしては「ひぐらし」のアニメ、ゲームはどーでもいいけど
小説版は面白いんだそうだ。

二冊借りて読んだけど
悲しいかな、しょせん同人ゲームから波及した小説。

果てしなく低い完成度なんだが
それでも若者達にはウケているのだからしかたない。
いつの時代もそんなもんだ。

そういうわけで
白川郷を散策する際にムスメに
この村のどのあたりに「ひぐらしのなく頃に」のカホリがするのか
ついでの解説をお願いしてみた。
■ムスメ解説■

えっと…この坂道は作品中、有名な「嘘だっ!」のセリフが発せられた所。重要です。



これが梨花と沙都子の家だと思う。実際は誰かさんちの物置小屋?



おお、これはきっと北条家でしょう!



■ムスメ解説■
「これは園崎魅音の家です」
(こにゃくう)これは「和田家」じゃん!
この家までゲームに出てるの?
「園崎家は村の実力者という設定なので
この家が園崎家ということになります」

ふ~む。 
こんな感じで作品の舞台になった場所を確認しに来るファンがいるんだな、きっと。
当の住人さんは、そんな対象物に我が家がされてしまっているとは全く知らないかも。







   ■ムスメ解説■
あ!診療所ですっ。ここってマニアにはたまらん萌えポイントなんです。
う~ん、ここが診療所か~あ。(萌)
(こにゃくう)・・・ふつうの診療所なのに。
普段、診察に来る村人もびっくりだろうな。




白川郷に来たフツーの観光客に人気の神社に来ました。
「白川八幡神社」です。
建立は8世紀。
歴史ある村の氏神さまです。
10月のどぶろく祭りという奇祭で有名。
その名に惹かれて
どんな神社か?と立ち寄る観光客が
それなりの数いらっしゃる。

 
どぶろく神社の異名の通り、境内に「どぶろくの館」が。


どぶろく祭りの資料を展示し 
神社秘伝のどぶろくを 振る舞ってくれます。
丁寧でやさしい係りの方々。


神殿に立ち寄り お賽銭もいれましょうね。
・・・ん・・・?
右の絵馬が・・・( ̄□ ̄;
なんか変。



「にぱー」も「うそだっ」も作中のセリフなので、
知らない人には「ナニこの絵馬は?」で終了。



 


「上手いな~」「こっちのもかなり上手だよ」
こにゃくう同様、お絵かき大好きなムスメと盛り上がる



「・・なのかな?かな?」が口癖のレナ。


故に「かなかな=ひぐらし」という作品名になるわけか。

フツウに「合格祈願」「家内安全」の絵馬もあるけど
これは明らかに( ̄□ ̄;
・・・皆さん、上手だなー


アタシも書こ~、と
ムスメも絵馬を購入。
先ほどのどぶろくの館の
やさしいおば様が売ってます。
「絵が細かく描けるペンもあるわよ」
って!
なんてマニア思いなおば様。
絵馬を購入した時点でバレバレでした。



男同士でやってきて 熱心に絵馬を繰る青年2名。 
フフフ・・・ 君たちもひぐらしファンなのか? 
こうして白川郷周辺をめぐることを ファンの間では
「聖地巡礼」というのだそうです。
絵馬には驚いたけど
いかにもヲタクな人がぞろぞろ歩いてるわけではないんだね。

でも、家を熱い眼差しで見つめたり
絵馬にイミフなこと書いたり・・・って
この村の人たちは、どのように受け止めているのだろう?
こにゃくうはとても疑問に思うと同時に心配になりました。


神社の前に
「農園アイス」と魅力的な店が。 
すけさんがブログ記事で食べていたオイシソウなアイスかも!
これは買わねば。200円ってお手頃です。
当然、地酒アイスで♪



こにゃ 「アイスにどぶろくを入れてるのですか?」
アイス屋さん 「いえ、地酒の結心を入れてます」
こにゃ 「いい香りでさっぱりしてて美味しいですね」
 <お店の女性についでに質問してみた>
こにゃ 「最近、この村にひぐらし・・・とかなんとか
そういう目的で来る人っています?」
アイス屋さん 「・・・ああ!います、います!」
 「何かねー、コスプレで来たりするんです~ぅ」
こにゃ 「え、どんな?」

セーラー服着た男の子が
神社でポーズして写真撮ってます


アイス屋さん「どうもこの神社がポイントらしくて
最初はテレビの撮影かな?とか思ったんですよ。 
でも違うってだんだん解ってきました。」
「あと、むこうの診療所もポイントらしいんです。
セーラー服、出ますよ~。」
こにゃ 「あの診療所!今行って来ましたよ~。  
 村の人たちはどう思ってるんでしょう?」
アイス屋さん 「年寄り達は全く気付いてないと思います。
村の人も知らない人がほとんどじゃないかな?」

スタートがネット上なものだから
あくまで知ってる人だけが気づいてる状態のよう。
でも、ファンの人たちも 騒ぐわけでなく
コスプレもコソっと だそうですから
節度を持って活動してるのね。


ロリ&ホラーな作品なので 
村も認めたくもないでしょうけど 
人気に便乗するように
「ひぐらし饅頭」とか  
「ひぐらしコスプレ大会」なんて
つまらぬ町おこし発想を持たない。
白川郷はさすがだね。
「この土地の奥深い魅力に吸い寄せられての事じゃろ。フォフォフォ・・・」(神主さん)
ってところかな?


ムスメも言ってましたもん。
しょせん一時の盛り上がり。
そろそろ飽きられるだろうし。
知らんふりを通しつつ
聖地として絵馬を描きたい人には 
場所を提供してくれるだけでありがたいよ 
ファンとしてもおおっぴらにしてもらわないほうが訪問し甲斐があるってもんだよ。

あなたが白川郷に行った時、セーラー服の男の子に遭遇するかもしれません
つづく:もうひとつの世界遺産、五箇山 】

関連記事
国内旅行岐阜白川郷

20 Comments

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こにゃくう  

2008-10-18 07:40

蜂蜜さんは小説(と呼べるレベルじゃないけど・・・)の方を読んだのかな?私も読まなきゃ批判もできないだろうと鬼隠し編は読んだわ。・・・ほんと、ヒマじゃなきゃ読み進まなかったです。ひぐらしに限らずだけど、なんでこんな残酷な作品たちが受けるんだか。おばちゃんには理解不能。

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W A X  

2008-10-18 11:58

「聖地巡礼」・・・なんの世界にも「聖地」はあるもんですね(笑)
こんなにひっそりとした場所にセーラー服姿の男の子が出没ですか!?
地元のお年寄りも万が一、見かけたとしても「男」だとは思わないのかもしれないですよね。
くれぐれも景観を壊さぬ程度のコスプレで現れていただきたいものですね。
酒アイスはのんべぇなご夫婦にはいかがでしたか??

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omansama  

2008-10-18 17:52

お・・・男の子が・・・セーラー服!?ブホッ!!(笑)
こにゃくう一家が行った時に、遭遇して欲しかったわ~!(^^)!
画像が見たかった(*≧m≦*)ププッ
それにしても、みなさん本当に絵がお上手。
こにゃくうさんはどんな絵を描いたのでしょ?

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Hiroshi&Maki  

2008-10-19 05:44

ひぐらし...のことを知らない住民の皆さんは、
どことなくオタクっぽい若者たちのうつろな目線を不気味に思ってたりしてσ( ̄、 ̄=)
小説の完成度はめっちゃ低かったみたいだけど、
絵馬のイラストっちゅうかアニメキャラの完成度は高いねぇ♪
ん!
セーラー服を着た男の子たちって...
どうやってここへ来たんだろう?いつどこで着替えて...?

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こにゃくう  

2008-10-19 22:31

WAXさん、そう。何の世界にもあるのですねー。フォークデュオの世界にも。岡村も聖地かな?
アキバならコスプレも普通ですが、ここは山の中ですからねー。確かに、チラッと見ただけではお年寄りには男女の区別がつかないかもしれませんね。お化粧もしてたりしてね(^.^;
地酒アイスはお世辞ぬきにおいしかったです。甘いモノ苦手な私にはサッパリといただけて。お酒の香りもするんです。

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こにゃくう  

2008-10-19 22:38

おまんさま、遭遇できなくってほんと残念でした!巡り会っていたら間違いなくこのブログの餌食に・・・。
その場で絵馬を描くわけですが、皆さんお上手で。このまま時がきたらそれなりにお焚き上げされてしまうのでしょうね。惜しいので当ブログに残してちゃろ。いや、こにゃくうは恥ずかしくて書けません。ムスメが我が家を代表して書きましたが、ヘッポコなので画像は割愛

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こにゃくう  

2008-10-19 22:49

Hiroshiさん、この本の表紙のイラストはかなりかわいいよね!
それに習って絵馬のみなさんもなかなかお上手。
ほんと!よく考えたらこんな田舎町までどういうスタイルでやって来たのかしら?家からセーラー服?それとも白川郷の公衆トイレで着替えた?そこまですんのか~~??ナゾですよね。

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こにゃくう  

2008-10-20 10:38

ナンショさま、了解、了解。ではそちらのゲスブに参りま~す。

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天ママ  

2008-10-22 10:53

うひゃはははははっはなるほどにゃ~~
トウダイモトクラシ・・・・ヒグラシ・・・。しりませんでちた~~ほ~~~
色々あるんで種ネ~~でも静かな風に過ごせているんでしゅね・・
診療所がポイント!ほ===せ~ら~~あ~男の子が来たら・・・先生はたまげるでしょうネ~

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こにゃくう  

2008-10-22 13:47

天ママさん、変なのがはやるんだな。。。と、笑っていたらムスメが小説バージョンのファンでした。何がいいんだか~。
今のところ、オタク訪問率は全く高くないのでフツーの観光地を保ってましたよ。
地味なフツウの診療所なだけに、セーラー男子写真撮ってたらびっくりでしょ~う。

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-  

2008-10-23 02:27

「ひぐらしのなく頃に」タイトルは知ってましたが ゲームの舞台だったんですね。
セーラー服の男子ですか・・・まぁ地味に盛り上がってるのなら 見苦しくなくていいかも。
どこかの有名な祭りでは アニメキャラの神輿でハデに盛り上がってましたよ。 そこでは町おこしになると町民たちは喜んでました。
白川郷は そうではないんですね。
確かに ブームは一時のものですから (⌒ー⌒)

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こにゃくう  

2008-10-23 22:35

のばふぐさん、おお!ひぐらしをご存知でしたか。こんなところが舞台だったんですー。
らき☆すたの舞台になった町は町おこしとして盛り上げるって話が新聞に載ってましたね。そうなるとちょっと・・・ね。白川郷はこの歴史あるムードで死守していただきたいな、と誰もが思うでしょう。うん、一時のものだよ、きっと!

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asl*_*004  

2008-10-24 02:21

うわっ、そういうの結構好きです。わたし。。
いきたくなりました。よけいと。。

でも村に活気?がでるという意味ではよかった?かもしれませんね。
どうでしょう?やっぱりそっとしといたほうがいいのかな??

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こにゃくう  

2008-10-25 19:11

aslcさん、こそっとやられると覗き見したくなりますね。私もよ!にひひ。
「宮崎駿作品の舞台になりました!」とか、お品もあって世界でも認められるレベルの作品だったら認知されそうだけどね・・・この作品、どーもグロいシーンとか出てきてさ~。
今の日本の若い子の中に、なぜかロリっぽい萌系キャラであって、内容がグロテスクな作品を支持する層がいるのよー。そんな内容だとちょっと村としては支持は難しかろうね。

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ヤテ  

2008-10-27 00:39

こんばんわ。
関連記事から来ました。
白川郷の神社にもこういう絵馬あるんですね。
確かにひぐらしの舞台そのものですよ~
梨花と沙都子のには驚きました。

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こにゃくう  

2008-10-28 10:37

ヤテさん、ようこそ~。ただいまそちらに行って鷺宮神社の絵馬を見てきました。古手神社・・・いや、白川八幡神社の絵馬より気合入ってますね。完成度の高さにびっくりですっ。
梨花と沙都子のお家・・・ここって住居に見えませんでしたヨ。

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天ママ  

2008-10-31 02:16

秋葉原で・・ひぐらしがさ~~あれそうじゃない・・と。。ポスた~~を・・・見ていました女の子達がおりまして・・
知らなければ私は蜩ネ~~なんておもっえいたんだろうにゃ~~(^m)

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こにゃくう  

2008-10-31 18:45

天ママさん、アキバで小耳にはさんじゃいましたかー。そりゃ、思いがけず・・・でしたね(-^〇^-)
私も知らない事を知れましたわ。白川郷に行かなかったら、ムスメの本棚に居並んでいるこの本の内容なんて察知する事もなく「熱心に読書してるな」なんて能天気な親のままだったでしょう。

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飛騨zip  

2011-10-15 22:58

いやいや、ひぐらしは元公務員が書いたとは思えないようなスバラシイ出来の感動作ですよ。プロの作家はもういらないくらいに思えてきます。

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こにゃくう  

2011-10-16 01:41

hidazipさん、懐かしい記事にコメントくださってありがとうございます。おかげさまで当の本人の私もこの旅行の記事を懐かしく振り返ることができました。
hidazipさん、ごめんなさいねー!こにゃくうは感性がおばちゃんなもんで、ムスメに借りて読んだのだけど良さが分からなかったです。

ウチには「海ねこのナンチャラ」とかいう本もズラズラ並んでます。
へえ!作者さんは元公務員なんですかー。初しりです。

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