北京飯店★小籠包放浪記その1【横浜中華街】
一見の観光客向きの飲食店としてはこれ以上の好立地はなかろうと思われる場所にある北京飯店だ。


■なんでこんな店に来てみたかというとネットのクチコミが中華街の小籠包では多かったから。
「あの店って褒められる店だったんだー」と軽く驚いたのだが
バカにしてて意外と当りだったりしたら大変だ。
試さねば批評もできまい、とやって来たこにゃくう。
一角がガラス張りで点心を作る厨房が見えた。
よくあるデモだな。

■さてメニュー。
おお。コレコレ。
小籠包。 8個¥1570か~。
オーダーを採りにきた女性に尋ねる。
「6個でもいい?」
「ナンコデモダセルヨー」
交渉すれば何個でも受けてくれる。
そこはすばらしいね。
こにゃくう的小籠包観点/その1・単価。高けりゃ旨いは当り前

■このお店、3個¥630だから1個あたり¥210かぁ。
だが、8個だと¥90お値引きの¥1570となる。
(6個頼んだワタシは¥210×6個の¥1260)
・上海豫園=¥147
・南翔饅頭=¥148
・飛雁閣 =¥280
それからするとこの店の¥210は
中華街価格、東門脇価格と言えるわねえ。

■一度奥に引っ込んで再びあらわる女性服務員。
「コレデイイデスカ?」
ペロッと舐めたらちゃんと上質の黒酢♪
「おっけーおっけー。おいしいよ」
こにゃくうは小籠包の前では我が儘。
小籠包に黒酢と針生姜はマストだと思うワタシだ。
シレっと日本の酢を出したり、
質の劣化した黒酢を出したりする店が多いのが日本の中華屋。
その割りに
別途要求するとちゃんとしたのが奥から出てくるんだな、これが。

■温度!
誰が何と言おうとスープの温度!
猫舌派が「小籠包の熱いのはイヤ~」とか言おうとも温度。
「この野郎、齧ってみやがれ。ヤケドすっど」(小籠包)
「ちっ。こちとら犬舌よぅ。アツアツのうちにいただくぜ」(こにゃくう)
ってな、小籠包と自分との鬩ぎ合いがないとつまらない味になるんだ。
変わってますかね?
こにゃくうは温度も味の内だと定義します。
その点において北京飯店さん合格!
非常に納得の温度。

■水風船はテクニックのない店には無理だろうけどさ
基準値として言えば
前歯でチッと噛み切れる薄さよ。
箸でつまむ時、口に近づける時
全神経を集中させないと
中のスープがダダ漏れしてしまうかも!な緊張感が欲しいのだ。
が!しかし!!
北京飯店、皮が厚すぎっ
激しく減点ですっ。
前歯でチッなんてムリムリ!
ガジガジ齧る、ぶ厚い皮だわよ
プンプン。

■「薄い皮で…」とか
「タプンタプン」などのクチコミを再読すると
もしかしたら点心を作る職人氏が変わったのかも?
とすら思えてきた。
あのブ厚い皮でタプンタプンって表現は出ないだろー。
…そういうわけで
点数つけます。
北京飯店・40点!
小籠包専門店ではありません。
が、ワタシは小籠包以外の料理には興味ないので
当記事は店全体のレベルについて語るものではないです。
あしからず。)
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