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岩手

震災1年にして思う【3】大槌町の動物レスキュー隊@岩手県/大槌町

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 【前の記事よりつづき】
2011年8月。猫砂宅配・東北の旅。

約束したペットレスキューNGOの大槌町事務所へ向かう。この団体は、ベースは関西なのだが震災後3、4日で早々に現地入りして、被災者とペットを支えるためにずっと活動して来た。
震災一年後の今も活動中。
 

「事務所」といってもオフィスがあるわけはなく、被災して誰も住めなくなった家屋を好意で提供してもらっているのだ、と民家から出てきたY氏が言う。たぶん30代の彼は、電気ガスも通らず、周囲から人が消えた民家で保護した犬猫と共に活動している。(震災直後は4人体制。今は1人で)
 

そんな彼らに提供できるものが「猫砂だけ」とは。我ながら考えが浅かったな、と。もっと必要な物があったのではないかしら?申し訳ないことをした。民家を貸してくれた被災者の家主さんは、盛岡に住まわれている。「ご無事でよかったですね」などと言う言葉もとってつけたようで上手く言えない。
 

「家主さんは無事でしたが、同居していたご老人が亡くなられてます」とてもじゃないけど、カメラを向ける気にならなかったのでNGOの事務所家屋の画像はありません。

※後日追記※震災一年を前にした2月、その民家は取り壊されたそうです。NGOのHPにそのお話しが記事になっています。


「まだまだ徘徊している犬や猫はいっぱいいますよ。山の中にどれだけいるか…。あとは、震災後に敢えて棄てられたと思われるペットもいて」話を聞けば聞くほど、頭が下がる思いがする。「ごめんなさい、月並みな・・・がんばってください、なんて言葉しか言えなくて」こにゃくうは無口になるばかりだ。
              

届けた猫砂を使ってもらえたら、ご近所猫ちゃんの供養になります。
それにしても・・・宮古市から南下して、山田町。そして大槌町と来たがこの大槌町の被害はさらにひどい。波の具合、地形の違い?ここは火が出て、何日も火災が消えなかったと。町役場の画像。(上)大槌町長さんもここで命を落とされたんだ。
 

避難所があった城山から大槌町を見おろす。この平野が燃えていたこと。逃げ延びた多くの人がこの広いわけではない敷地で震災後5か月を過ごされたこと。身が震える思いがする。 
【つづく:その4へ
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