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福島

会津城下と温泉の旅⑤近藤勇、ここに眠る??

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前の記事からつづき】
2012年5月某日

福島県会津若松を旅行中。観光用巡回バスが走っています。
これに乗ってお墓参りに行こうと。新選組局長 近藤勇氏の。
レトロな会津若松七日町。ボンネットバスがよそ者にはかわいい。
会津若松観光ナビから拝借画像
 

ボンネットバス、ハイカラさん号に乗って奴郎ヶ前で下車。
どってことない住宅地に降り立ったのだけど、さっそく親切に道標があり、迷いません。
 

墓まで300mか。新選組オタクなこにゃくうのためにこんなところまで付き合ってくれるオット&ムスメよ、ありがとう。かあさんはうれしいですよ。
 

近藤勇氏は戊辰戦争さなか、千葉県流山で官軍に捕まりまして、東京・板橋の刑場で斬首されました。首の無い遺体は、親族が必死の思いをして菩提寺(東京三鷹龍源寺)に運び、今も墓があります。
 

じゃ、首の方はどうなったか?東京・板橋の刑場から遠く京都三条河原まで運ばれ、晒首になったわけですが、その後の「首級」の行方が正確に掴まれていない。濃厚な線として「愛知県岡崎市の法源寺に首が埋まっている」説があり。
 

もうひとつの説が「ここ会津若松の天寧寺に首が葬られている」です。
 

 「斉藤一が京都まで首を奪取しに行って、ここに埋葬した」なんていう、マニア大喜び♪の妄想説もあるわけですが・・・(NHK大河ではその線でした)
 

司馬遼太郎先生の作品「燃えよ剣」では「会津若松で戦闘中の土方歳三が近藤の最後を知り、若松の愛宕山の中腹をえらんで墓碑をたてた」となってます。そんな「参り墓」説も考えられている、ここ会津・天寧寺です。
 

ヒーローの最後には、ミステリアスなエピソードがつきものなのです。
 
って、さっきから能書きタレてるけど墓にはいつになったら着くのよ~!(`へ´メ)(ムスメ)
 

もはや「寺の境内」の様相をはるかに逸脱して、山中だわ、こりゃ^^;ムスメよ、もう少しだよ、きっと・・・
300mって、標高300mってこと? 
 

「すぐ」と但し書きされた道標が現れました。参墓者の困惑と疲労を見透かしているようだわー。ほんと、急な山を登ってやっとここまで来たよ!

 あった~。  

こんな山の奥に建てなければならなかったのも理解できるわ。官軍サイドに見つかるような、ひと目につきやすい場所に建てるわけにはいかなかったのでしょう。 
 南無・・・(-人-) 
(この訪問日の一週間ほど前がご命日だったのです)
 

 隣に建つ「歳進院殿誠山義豊大居士」は土方歳三氏の戒名。
土方の慰霊碑が並んでいる訳です。土方歳三の墓(参り墓)は東京・高幡不動にあります(過去記事参照)

オット&ムスメよ、かあさんの悲願達成に付き合ってくれてありがとネ。
 
下山途中、「墓はまだまだ先ですか~?」と困惑と困憊した人に出会う f(^^;) ヤッパリ
 

さて、会津若松を後にして今宵のおたのしみ、温泉宿に行きましょう。
夜になるとね、テンが遊びに来る宿らしいよ。
【 つづく 】
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8 Comments

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W A X  

2012-07-18 11:44

まずは、トラバさせていただきました。

よくもこんなに山の中へ!
ようこそお越しいただきました。
春先で良かったです。寒くなってからだと余計に悲愴さが漂っちゃいますから。(笑)
お花も綺麗に咲いてて良かった。
一週間程前が命日だったから、お墓にも沢山のお花が飾ってあったんでしょうかね。
・・と、思ったら。
自分の過去記事を見て、秋にもお花が飾ってある事に少々驚きました。
近藤勇さんのお墓はいつもお花があるんだわ。きっと。

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こにゃくう  

2012-07-18 23:07

WAXさんの記事を再読して、記事の印象と実際に行っての感想をしみじみと噛み締めているところです。
「山道がキツいんですけど」のコメントに改めて大きく頷き
「この看板いったい何枚あるの!? 」の叫びに「でしょ!でしょ~」と大きく同意。
いやいや、官軍の目に着かぬように造ったんでしょーかね?山の上すぎ!でしたね!
でも、楽しかった!(新選組マニアだけの感想。ムスメは…^^;)
私も「命日にお参りに来た人の花だな」って勝手に思い込んでました。
秋でも、何時行っても花だくさんなんですね!

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ensyu  

2012-07-22 15:45

真夏(8月)に、会津若松駅に降り立ち、炎天下を一直線に飯盛山を目指し、そこから東山温泉に向けてこれまた一直線に歩いて行く途中に、近藤勇のお墓に寄りました。
ここのお寺に登っていく石段が、めちゃくちゃキツかった思い出があります。その日の歩きで一番ヘタッたかも。
そしてこにゃくうさんと同じように、すれ違う人に「お墓ってこっちであってますか?」って2組くらいに聞かれたような思い出も(^^;
なんやかんや言ってもムスメさん、付き合ってくれて良かったですね^^
新撰組マニアのこにゃくうさんの記事は勉強になるっす!

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こにゃくう  

2012-07-22 23:52

ensyuさん、はちがつにあの山を歩いたんですカーッ!
たしかに、天寧寺は飯盛山→東山温泉のラインにありますね。
いや~、ただでさえハードな山なのに、夏場ですからキツかったでしょう^^;

>2組くらいに聞かれたような思い出も(^^;
あ!やっぱり~(笑)わたしの時とおなじですねー。
「もうすぐですか?」のすれ違いざまの会話って…ふつうは登山の時の会話ですよねっ?
お墓参りで交わされる会話とちゃうわ~www

私は念願かなってうれしい疲れでしたが、ムスメには気の毒なことしました^^

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なべさく  

2012-07-24 02:02

お疲れ様でした~!^^
近藤さんには、あまり馴染みがないですが、こにゃくうさんの解説を拝読するに、なかなかディープな歴史がありそうですね。
ムスメさんにも、きっとイイ思い出になったのではないでしょうか。^^
家族で近藤さんのお墓参りって、記憶に残りますよ、きっと。

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こにゃくう  

2012-07-31 00:27

なべさくさん、母の変な趣味につきあってくれて、ほんとありがたいこってす^^;
きっと将来、ムスメの何かの役に立ちますよね!
た、たぶん、そうですよ、たぶん…(笑)

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すけさん  

2012-08-27 11:55

家族旅行の苦労が忍ばれるいいお話だなぁ・・・・それでもしっかりと付き合ってくれる夫さんと娘さんに感動です。

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こにゃくう  

2012-08-30 17:44

すけさん、オットは妻のしょーもない趣味に付き合うのは定めですからね!我慢していただきましょう。でも、「けっこうおもしろかった」と言ってもらえました。
ムスメも、会津に行ったことはいい思い出だといつか言ってくれる事でしょう。

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