■かわいらしい建物で、ちょっといい感じ。
だけどさ、火炙りの残酷な話や
戦ったり、囚われたりした彼女が17~18歳だったことを思うとさ
「ムスメと同じ年頃じゃん」
かわいい町も寒々と見えて来るよ。
添乗員マドンナさんが言う。
この広場にはジャンヌの名誉回復の後に
建てられた「ジャンヌダルク教会」があります。
見学してくださいね。
その前に無料の公衆トイレが広場にありますので
必要な方はどーぞー。
じゃ、行こうか、とムスメとトイレへ。
すると、入口を入ったところに
デスクに座り、腕組みした男性がいる
女性トイレなのになぜかおっさん。
彼の前には箱があり、少々のコイン。
我らの前を行く日本人女性は
「え?チップ要るんだー」とお財布からコインを出しておっさんの箱に入れた
同じように、私もコインを出そうとしたら
横からムスメが言う。
「ママ、出さなくていいんじゃない?おっさんは管理人でも何でもない気がする!」
そうか!
そうだよね。
マドンナさんは無料のトイレだって言ったもの。
あの、水も漏らさぬガイドをするマドンナさんが、
「チップのおっさんがいます」のアナウンスをし忘れるハズがない。
結局、何も払わず、素通りしても声もかけられなかったから
おっさんは自主的に机とコインの箱を用意して座っているだけなのかもしれない。
危ね~え!ε- (´。`)>
「観光客から小銭を騙し取るようで、なんか感じ悪いね」
などとムスメと話しながら気を取り直してジャンヌダルク教会へ向かう。
※同じおっさんだと思われる事例発見!→ 
■魔女よばわりされて処刑されたジャンヌですが、近年はローマ法王によって
聖人になりまして、そんで新しい教会が出来たんだそうです。
で、教会入口にハンチングを被り、入場者ひとりひとりに頭を垂れるおじさんが。
ジャケットを羽織ってきちんとした身なりだし、教会といえば寄付はつきものだから
「信者かな~?」とか思いつつ、1ユーロをおっさんの持つ箱へ。
ジャンヌ、かわいそう・・・とか思いながら教会内を見せてもらった。
教会内部は
ステンドグラスとかキレイだったんっすけどね。
先のモネの大聖堂と同様、
「またか~」的な気分だったもんですから
写真も撮らずにとっとと終了 (^。^;)
退出しようとして、再び、ムスメが閃く!
「ママ!入口のおっさん、アレも単なるホームレスじゃねーの?」
■「ああ~!そうだ!ぜったいそうだ!」と気づいても遅いわねー。
出る時におっさんに「コラー!金返せ」 (もちろん日本語)と箱に手を突っ込んだら
ニタリ (; ̄∀ ̄)
彼の「してやったり」のニタリ顔が今でも忘れられません(笑)
■まあ、たいした金額でもないから
いいんだけどさー。
この旅を南フランスの田舎から初めて
ずっと治安も雰囲気もよかったのに
だんだんパリに近づいてきたら
なんだか・・・
人をペテンにかけるような
イヤな人種が、徐々に身辺に近寄ってくるような・・・
不穏な空気を感じるねえ。
そんなルーアンを後に、バスに乗って2時間。