2010年8月9日
フランス旅行は7日目。
ついに旅の最後の日だ。
最終日のメニューはこう説明された。
①午前中は添乗員マドンナさん&現地ガイドさんによる
パリ市内観光
②午後は自由行動
③夕食は各自でお済ませのうえ、ホテルにお戻り下さい。
④明日の朝6:30にホテルを発ちます。
早くてスミマセン。
ホテルロビーにご集合ください。
こにゃくうは考えた。
「明日の朝、出立が早いんだよなあ。
で、今夜が最後の夜だからわたしゃきっとワインがぶ飲みするわねぇ」
「朝早くおきて、荷物のパッキング作業は無理だな。
よし。今日の外出前にほとんど詰めてしまおう」
「おっと、そうだ。
部屋に掃除係が入ってきて
小物でも盗まれたらイヤだ。
明日の朝に洗顔で必要な物以外は
ぜんぶトランクにしまってしまえ。
物騒なパリだからトランクに鍵も掛けて…と」
同室のムスメにも注意喚起!
「大事なものはセイフテイBOXにしまって出かけようね」
ムスメ「大丈夫。パスポートは隣室のパパに預けた。
私の大事なものと言えばニンテンドーDSだけだし(笑)」
こにゃくう「部屋に出しておくとメイドがかっぱらうかもしれないから
パソコンも出しっぱなしにしないで
トランクにしまいなさいねー」
ムスメ「うん。ぜんぶトランクにしまった~」
AM9:00
さあ、ロビーに集合の時間だ。
でも、何かまだ不安。
部屋には寝に帰るだけだから
掃除に入ってもらわなくてもいいや。
『Do not disturb』のドアプレートをかけた。
部屋に入られるのすら不安だもん。
ムスメと部屋を出た。
我々の部屋から三部屋ほど先の廊下で、
ワゴンを押して順々に清掃作業を進めているメイドとすれ違った。
白人の若い女性だ。
ブロンドだけど薄毛で貧相。
太って愚鈍そうなそのメイドの細い目と、私の目が合った。
さて、パリ市内観光。
■超定番の観光スポット、ノートルダム大聖堂。
以前パリに来たときには見れなかったので
楽しみにして来ました。
■荘厳な内部、みごとな薔薇窓。
13世紀のままのステンドグラスって凄いかも。
他の寺院とは格が違うって感じがする。
■ ところが・・・おやおや~?
こにゃくう、あまり感動せず。
楽しみにしていた割には
「キレイですね。はい、納得しました」で終了。
■やばいわー。
私、教会を見すぎたわー。
毎日こーいう大聖堂みてたら
もはや、どれもいっしょに見えてきたわー。
豚にナンチャラだわー。
ゴメンよ、ノートルダム。
理由は他にもあったのかもしれない。
観光名所よりも、こにゃくうには気になって気になってしかたない人物が
目の前に現れたからかも。
現地ガイド氏。
■彼だ。
午前中、我々専属で半日案内をしてくれる彼は
パリ在住日本人ガイド。
「イヤミさんは実在する!」
こにゃくうは、このガイドさんが面白くて面白くて目が離せなくなってしまった。
いえ、ギャグを言うのが面白い
とかじゃないです。
本気で「ミーは」とか「ザンス」とか
言い出しそうなアヤシイ日本語が
ツボってしまいました∵:.(:.´艸`:.).:∵
それこそ、30年とかの単位で
日本に帰ってないのではないか?
ほとんど日本語を忘れかけていて
古い日本語をフランス語の抑揚と
アクセントで話すものだから
面白い日本語を聴いているようで
喰いついてしまいました (゚^∀^゚)゚
所作もすでに日本人離れしている。
■こにゃくうが米国に住んでいた頃、
米国に長く住み過ぎて
日本人離れしてしまった日本人には
何人も出会ったものだ。
が、米国化した日本人の雰囲気とは全く違うものをイヤミさんは纏っていた。
「ガイドさんの雰囲気、すっごく面白いですね!」
「あ。気付いちゃいました?(笑)
この仕事をしていると、たくさんの日本人ガイドさんに会うのですけど
フランスの日本人男性ガイドさんの場合
多くがあの雰囲気の人です」
■「面白いもので、女性ガイドは女性ガイドで
またタイプが決まっているんですよ~」
・・・へー。
人間は周りの環境に素直に従う生き物だとは思っていたけど
実に興味深い。
■ 日本人男性+フランス≒イヤミさん
って、赤塚不二夫は
喝破していたのかー!
(異論は受け付けていないw)
セーヌ川の船から視線で見るパリ。
世界中からやってきた観光客と共に
午前中の観光は
快調に始まりました。
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