2010年8月9日
まるっと昭和なこにゃくうが
今回、フランス旅行に行きたかった動機のひとつは
「ベルサイユのばら」に登場する地に行ってみたかったから。
そのひとつがココ ↓
セーヌ川の中洲、シテ島に堂々と横たわるこの建物。
牢獄 です。
パリのド真ん中に牢獄造っちゃったんだなー、中世のフランス人^^;
(もともとは宮殿として建てられたのだが、やがてに牢獄に転用された)
牢獄の名前はコンシェルジュリー。
今日も恐いもの見たさの観光客がいっぱいいるよ!
そして私、こにゃくうはベルばらの聖地巡礼日本人です。
コンシェルジュリーへの日本人観光客が
後を絶たないのだとしたら
それはこの人の存在ゆえだろう。
マリー・アントワネット。
フランス王朝最後の王妃。
1793年10月に処刑されるまでの
最後の2か月を過ごした牢獄がここだった。
←マ、マリーさま、お顔がおっかない^^;
王妃様の敬称から女囚280号になった彼女。
暮した独房が再現されているのが
ここ、コンシェルジュリーの見どころ。
こちらがマリーさまの独房です。
マリーさま、読書中のようです。
することもなく読書するマリーさまを、監視兵がガン見してます。
こんな感じで2人の兵がずーっと見張っていたそうです。
勘弁してほしいですよね~

ベッドも硬そうで質素を通り越して横たわるのもおちょろちい感じに仕上ってますネ
それでもまだマリーさまの待遇はマシなんですよ。
コチラ、「相部屋タイプ」のお部屋。「ベッドなし、藁敷き」仕様となっています。
この牢獄は有料だったそうで、お金のない人はこのランク。
非常に劣悪な環境となっています。
ワンランクアップのグレードで、ベッド付き。
中流階級で資金のある囚人さま向けのお部屋となります。
しかしながら定員4・5名の相部屋という大雑把さ。
そんなグレードのお部屋に比べれば
ガン見兵2名付きでもいいじゃん!
・・・って、革命派としては
マリーさまを厚遇してやったつもりなんでしょう
← マリーさまゆかりの品も展示されていた。
※同時期に投獄されていたマダム・キャロン女囚が
処刑のために出立するマリーさまに
最後のお水を差し上げたというピッチャー。
コンシェルジュリー中庭。
一般の女囚はこの中庭での水汲み作業や洗濯作業がありました。
それが返って楽しみだったそうです。
しかし、マリーさまはけっして出してもらえないVIP囚人。
中庭を独房の小窓から眺めるだけ。
なんとも陰鬱な気分になる牢獄でした。
どの国も近代国家になるまでは 人権無視の残酷な闇の時代を
通り抜けねばならぬのねぇ・・・
でもまあ、
ベルばら世代としては
一度は来てみたかったコンシェルジュリー。
2度目のパリ旅行でやっと叶えてうれしい。
← 宮殿時代の食堂。
牢獄時代になると、男子囚人用大部屋に転用。
コンシェルジュリーは周囲の施設との組み合わせのチケットで入ったので
ついでに隣の裁判所にも寄る
抱き合わせチケットだったから来ちゃったけど、
あらら。
現役の最高裁判所だったようです。おまわりさんがいるし。
どこの国であっても、最高裁判所は圧倒的な威厳がありますね。
でも、凡人なので 「ふーん」で15分で見学終了。 ゴメンナサイ。
ひと仕事終えたご様子の、裁判官?判事さん?が
黒い法衣のまま、
「あ~
疲れたわー」とひと息ついていたのがリアルだったな^^
もうひとつ、近所の施設もチケットに組み込まれてた。
サント・シャペル大聖堂。
「あー。教会はもうお腹いっぱいだってば~」 と言いたいのだが
こにゃくうのためにコンシェルジュリーに付き合ってもらった後だし
世界遺産研究家のオットは(←あくまで自称)
「ゴシック建築の傑作で、ステンドグラスの美しさは世界随一らしいよ~」
・・・と、楽しみなご様子。
はーい、つきあいますよ~ ┐(´~`;)┌ ヤレヤレ
わぁ。キレイだね。 (棒読み)
わぁ。 すごいやー。 (棒読み)
あたくし、完全に惰性で写したようです(笑)
アングルに魂入ってないもの~^^;
なんか・・・メインの正面ステンドグラス部分が修復工事中だったんで~
気分ダダ下がり。
「ホントはこんなんだから、ネ。写真で妄想しといて!」用のパネル。
オットが熱心に鑑賞している間、
私は
グダグダに疲れて椅子に座り込む。
やっぱりグダグダに座り混む世界中からやって来た観光客たちを眺めて思う。
「どの国の人も皆同じだね!」
と 世界は一つ を実感したのでした(笑)
さーて、疲れていられないよ!
次はモンマルトルの丘に行くんだ~。
オー! 