≪2016年8月18日追記≫
「関ヶ原戦場跡」「レンタル自転車」等の検索ワードで当ブログにいらっしゃる方へ
お知らせです。
当記事アップ時と関ヶ原駅前の状況が変わっています。
1)記事中の駅前お土産店「おへそ」さんは2014年10月19日にて閉店されています。
2)濃いおばちゃんがイイ感じの接客をしてくれた「関ヶ原観光案内所」も閉所。
4)荷物は交流館のコインロッカーに預けることができます。(営業時間内での利用)
5)レンタル自転車あります。電動アシスト自転車5台。
4時間:千円、1日(営業時間内)2千円。
要身分証明書、利用できるのは中学生以上。
電話で予約可能。
電話:0584‐43‐1100
4時間500円。予約可だが、そうすると1日千円。(営業時間内返却のこと)
電話:0584-43-2665
7)文中に登場する「関ヶ原やぎ乳アイス」の店may!may!は
2015年5月10日に閉店しています。
<追記以上>
鵜飼を見た翌朝、旅館を出立。
オット 「ここまで来たのだから、岐阜の酒蔵に見学に行きたい」
こにゃくう 「ここまで近くに来たのだから関ヶ原に行ってみたい」
みごとに夫婦のニーズは決裂。
「じゃ、夕方にJR名古屋駅の新幹線ホームで落ち合おう!」ということで合意。
各人の興味のターゲットへと散っていく。
両親の方向性が決裂した時、迷惑をこうむるのは常に子供だ。
かわいそうに。
酒蔵と古戦場。
ムスメにとっては、どっちもどっちレベルの興味ゼロの選択肢の中、
渋々、母親・こにゃくうにくっついてここJR関ヶ原駅に降り立った。
し、しずかな駅だ、JR関ヶ原駅!
空の面積が広い!
駅前ロータリー(なのか?)には手押し車を押すおばあちゃんが1名いるのみ。
取り敢えず、葵のご紋を看板に掲げる「関ヶ原観光案内所」の女性職員に尋ねる。
「古戦場ならレンタル自転車がいいだぎゃあ。2時間もあれば回れるでぇよーぉ」
「どっから来てまった?」
※文章中の方言はイメージです
画像左の「おへそ」という、店舗名にしてはいささか命名の趣旨が分かりかねる貸自転車兼お土産店を紹介していただく。
おばさま、ごめんなさい。 「東京から来ました」なんてアバウト且つ見栄っ張りな自己紹介してしまって。 ホントは千葉です^^;
先ずは、駅最寄の戦跡ポイント①東首塚
合戦時に刎ねられた大量の首をここに埋めたのだろう。南無・・・
巨大に育ったスダジイの幹に圧倒される。
広く張った根で、400年間この地の怒りと怨霊を押さえ続けているのだろうか。
こにゃくう&ムスメは、いわゆる「見えちゃう」タイプの人ではないので
幸にもなーんも見えませんでした。
でも、鬱蒼とした木々の一角。長居はイカンよーな気分になる戦跡①でした。
ちゃりんこかっ飛ばして次の戦跡へ…
戦跡ポイント②徳川家康床几場、最後の陣地跡
「最後の陣」というように、ここから1500mほど西の桃配山が最初の徳川陣。
その時AM8:00。
戦況が思わしくないのに苛立った家康は、AM11:00にここまで移動して来ます。
西軍石田三成の陣まで数百mの場所。
小説やドラマで登場する場面なのだが、実際に来てここに立つと
「わっ!西軍の陣近っ!」
ってのがよく見て取れます。
ちょいと遠望すると、すぐ奥の山陰が三成陣の笹尾山じゃない!
それもこれも、ご存知小早川秀秋の寝返りあってこその西軍総崩れなのですがネ。
ムスメ 「で、その小早川って人はどーなったの?」
旅の最中でも便利なスマホちゃんが教えてくれます。
「ぎえ~!関ヶ原の2年後に21歳で狂死!あわわ~
呪いだわー」
母が即答できない質問もスマホちゃんがガイドしてくれて頼もしい限りだ。
余りに暑い夏のサイクリング。
カップのデザインに徳川葵&三成の旗印・大一大万大吉
(手前の「丸に橘」は誰の家紋かな?わからなかった)
歴女の散策にぴったりなオヤツざんす。
【追記 2013.08.26 14:02】
『丸に橘は井伊直政のようです』とじゅんじさんがコメントで教えてくれました。
じゅんじさん、さすがです!
ありがとうございました。
さて、東軍と西軍の最後の勝負の場所(決戦地)はほんのすぐそこ。
自転車で3分って感じの距離でしょうか?
↑画像、右の白旗の場所です。
こーんなに狭いエリアで西軍8万2千、東軍7万4千が戦ったんだ!
現代人から見ると実になんというか…力と力のガチの戦だったのねえ。
化学兵器も装甲戦闘車両もないんだもんなー。

ここ、決戦地から石田三成陣が丸見えです。
(赤矢印の場所)
行って見ましょう。
自転車で3分の距離でしょうか。
即到着。
笹尾山ふもとにはまず、三成の参謀・島左近の陣。
「三成に過ぎたるものが二つあり。島の左近と佐和山の城」
なーんて戯れ歌が残る、天才・島左近。
山というよりちょっとした丘、ってレベルの笹尾山を登りまして…
戦跡ポイント④石田三成陣跡に到着。
あら。
女性がおひとりでいらしてますねー。
以前の記事で『歴女が愛する戦国武将ベスト10』ってのを話題にしましたが 第2位が石田三成でした。
「へ~え!」と思ったけど、やはり三成くんは女子に人気なんですねー。
彼女以外にも、ひとりで関ヶ原めぐりをする女性に数人遭遇しましたし。
ムスメ 「あの旗に何が書いてあるの?大吉?大万?」
あれは’大一大万大吉’って読むよ。
三成のポリシーみたいなもんかな?
’ひとりはみんなのために、みんなはひとりのために’みたいな感じ?
三成くん、けっこういい人だったのかもネ。
ホラ、あの白旗がさっきの「決戦地」だよ。
近いよね。
ポイント②の家康の陣地も遠くながら、ほぼ見えている。
戦争というより、まるで広場で行われる騎馬戦のようだ。
関ヶ原がおもしろいのは、
400年経っているのに戦場跡地に大きな建物が建ってないところだと思う。
今なおほぼ農地で、広々としたままだから当時を妄想可、な点。
ここ関ヶ原は「壬申の乱」の場所でもあるので
「戦におすすめスポット」的に古来、戦に好適な場所だったのだろう。
ムスメ「で、ここで何日くらい戦ったの?」
これが面白いことに、たったの7時間で勝負がついてるんだ。
後の日本の未来を決した大戦なのにね。
午前8時に試合開始で、午後3時には試合終了だったみたいよ。
さて、名古屋駅でオットと合流しなくちゃね。
レンタル自転車でびゅーんとJR関ヶ原駅にもどる。
ムスメ「三成の陣地からあっという間に駅だあ!
馬でもこんなもんだったんじゃない?狭いエリアでやってたんだねー」
小説やドラマではわからない関ヶ原の実感を掴めて楽しかったよ。
嫌々ながらも付き合ってくれたムスメも「勉強になった」と
そう言ってくれてヨカッタヨカッタ。
これにて、『鵜飼いが見たくて岐阜の旅』シリーズ終了です。
お付き合いくださって読んでくれた皆さま、ありがとうございました!
オマケ。
名古屋駅で遅いお昼ごはん。
名古屋名物が食べてみたいね、と
「味噌煮込みうどん」のお店に入りました。
あっちち!
スープおいしい!
八丁味噌、美味だねー。
でもさ、なんでうどんの麺がこんなにカッチカチなの?
「しばらく置いておいたら柔らかくなるんじゃね?」
…しばし放置…
…いつまで経っても硬いんじゃー!!(-″-;)
ムスメがその場で大学の友人(愛知県民)にメールし、
味噌煮込みうどんが硬いんだけど?と尋ねた。
「よそ者が味噌煮込みを初めて食べて’硬い’って怒るのは、名古屋あるあるだから。
ちなみに放置していてもうどんは永遠に柔らかくなりません。
柔らかくならないように作ってある麺だから(ワラ)」
…との返信が。
名古屋、奥深いデス!