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京都

双ヶ岡に登ってみた

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前の記事よりつづき 】
2014年4月14日(月)
 今春の京都旅行のお話しのつづきです。
オットが言う。
 

「仁和寺の南側にさー、双ヶ岡ってあるじゃん?あれって登れないの?」
 
 

京都マニア歴がムダに長いこにゃくうが教えてあげる。
「あれはねー、古墳なんだよ。立ち入り禁止なんじゃな~い?」
 
 

こにゃくう、間違ってました。
「ぜんぜん行けるよ!散策路が整備されてるらしいから登ってみたい」(オット)
いつも遠くから眺めるばかりだった双ヶ岡。
私も中に入り込んでみたいデス!
 
 

仁和寺でのお花見を終え、住宅街を抜けると
すぐに登山道・・・というか、散策路入口に到着。
近隣の人のお散歩コースに最適って感じです。
(上の画像の登山口は、コチラの地図の緑色矢印の場所です)
 
 

やがて・・・
登山道・・・とは間違っても言えないですけど、ちょこっとお山気分でヨイショ~、っと登ります。
 
 

約10分で頂上が見えてきました。
双ヶ岡は、一の丘、二の丘、三の丘、とラクダの瘤のように三つならんだ丘の総称。
 
 

こにゃくう&オットがまず目指したのは一番高い(といっても標高116mだけど)一の丘。
てっぺん見えた―。
 
 

わお♪
なかなかの景色ですよ
遠く、嵐山方面を見ています。
 
 

京都の西方がスッコーンと見えるー。 
一番高いのが愛宕山よね?
 
 

北側にはさっきお花見してきた仁和寺が見えてます。
この双ヶ岡は、戦後から昭和62年までは仁和寺の所有物でした。(今は京都市)
仁和寺というと「仁和寺にある法師・・・」の書き出しの「徒然草」でしょう?
 
 

作者の吉田兼好の住まい(庵)はこの双ヶ岡の「一の丘と二の丘の間の鞍部、西麓」にあったのだそうですよ。(ピンポイントでココ!とは分かってない)
日々、仁和寺を見下ろして
「うふふ。あの寺にはおもしろい法師がいっぱいいるなー。またネタにしちゃお♪」
てなかんじで
皮肉たっぷりのブログ・・・じゃない、随筆を書いていたのでしょう。
 
 

おなじみ、JR東海の『そうだ 京都、行こう。』シリーズの1997年春バージョンは
「吉田兼好さんは『徒然草』を書くのに、よく取材に来ていたそうです」
のコピーです。
こんなに近いんだもの、そりゃよく来るわー。
すぐ山、下って来るわー。
有名な「年寄るまで、石清水を拝まざりければ・・・」を含め
全243段中、8段が仁和寺ネタとなっております。
 
 

 山(丘?)の背に沿って、二の丘、三の丘を登り下りしてみました。
 6世紀から7世紀に築かれた古墳群は、とっくに中身からっぽなんですけどね。
 京都の町中でちょっとした自然が味わえて、ワンコの散歩にちょうどいいわー。
 犬飼ってないけどw
 
 

そんな歴史を持つ双ヶ岡も、高度成長期にはとんでもないことがありまして・・・
所有者の仁和寺が売却しようとしたら、購入希望者がホテル建設を計画しちゃった。
さすがに実行されなかったけど、すぐ別の購入希望者が大学を建てようとしたそうで・・・
コラ、仁和寺!兼好法師が生きていたら、またネタにされちゃうところだったね!
      【つづく

おまけ。
『こにゃくう的京都観察記 ④』
 
  京都地下鉄東西線の駅で見ました、このポスター。
  天才だわ、このセンスw
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2 Comments

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No title

ensyu  

2014-08-31 19:36

双ヶ岡は散策したことないなぁ~
そうか~行くべきやなぁ~^^
ガキの頃、双ヶ岡病院におばあちゃんの看病で行った覚えはあるが^^
「双ヶ岡」と言えばその思い出がキョ―レツです。

こにゃくうさん夫婦、フツーの観光客とは違うツウぶりがいいですね!

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こにゃくう  

2014-09-01 07:09

ensyuさん、京都へは一人旅のことが多かったので、私には双ヶ岡に登ろう、なんて思いつくことが無かったです。
同伴者が変わると、行先に変化が出て面白いです。

双ヶ岡の眺めはなかなかヨイですよー。
ほとんど人にも出会わなくて静かですし・

ほんとだー!
双ヶ岡の左下に病院がありますね。
ここに入院されていたのですね。

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