2014年4月14日(月)
帰路の新幹線乗車まであと4時間。残る時間をフルに使って、京都の桜を巡るよ。
リアル極楽か?と思わせる「原谷苑」からタクシーで下界へ戻る。降りたところは「平野神社」 平野神社には魁桜(さきがけざくら)という、ゆかしい名の枝垂れ桜があります。
その名の通り、他の品種にさきがけて3月下旬から花を咲かせる名桜。
が、しかし。4月も14日となれば、画像左端の魁桜はすっかり散り散りさくら。
平野神社はタダで400本の桜が楽しめる。江戸時代以来、京都民ご愛顧のお花見スポット。
屋台も出て夜桜も楽しめる神社はたくさんはないので、平野神社は貴重な存在。でもまあ、分かっていたが染井吉野は散っているわー。
唯一、見頃だったのがコチラ「鬱金桜」(うこんさくら)
花弁に葉緑体をもつ性質なので、お花が黄色い桜なんだと。
黄色・・・てか、黄緑に見えるんだけども。ウコンって名だから黄色ということになってるっぽい。こんな珍しい桜もあるんだなー、キレイだなーと植物に疎いこにゃくうは思う訳です。
遅咲きであるおかげで、今年の出遅れ花見で会うができたんだね、鬱金桜ちゃん。
次の京都珍サクラを見に徒歩移動
他のルートを選ぼうとするオットに向かって「ワタシ、こっちを通りたい」と無理くり主張し上七軒を通過。西陣の花街の雰囲気がスキで、同じ歩くならこの道を押すわよ。
ストリート手前の「天神堂」でやきもち1個100円を2個買って、この「老松・北野店」で松風を買って。こにゃくうの購買欲がちょっとだけ鎮まる。ふー。
で、桜。
祀られているのはアノ閻魔さま。ここにちょっと変わった桜があるというので。
『普賢象桜』 あー。コレだ、コレだー。
往古の朱雀大路頭(すざくおおじがしら)船岡山の刑場の麓に植えられた、当山発祥の桜です。
一ひら二ひらではなく、花冠のままぼとりと落ちるこの桜の散り様が、さながら斬首される囚人の姿に似てるため、中世の所司代はこの花を獄舎の囚人に見せ、仏心を起こさせたとも伝わっています。
応永 15年(1409)後小松天皇の薦めで当山を参詣した将軍・足利義満は境内に咲き誇ったこの桜に感服したそうです。花の中心からみどりの葉が二本伸びていて普賢象菩薩の乗る象のきばのように見えると言うのです。
↑引接寺HPの説明をまんまコピペしましたことをここに告白いたします
まあ、つまりですね、ここ、千本ゑんま堂の普賢象桜は、ヒラヒラと花びらが散るんじゃなくて椿のように、ボタッボタッと花ごと落ちる様がツボなんだ、と申しているわけですね。
残念ながら、今が盛りと咲き誇っておりまして地面にボタボタと落花している場面には程遠かったことでございますよ。でも、大輪の桜がこんもりと美しく咲いてたからいっか!ってことになった。
次の寺行くよー。歩いてスグ。
雨宝院。通称 西陣聖天。
境内に一歩足を踏み入れたら・・・なんだか、とっても不思議な気配のする寺でして・・・
今が盛りの桜を目当てに結構な人数の観光客が集結しているんですけどナゼだか、みんな口数少なく
静かなんですよっ。なんつーか・・・美術館の中、みたいな?みなさんの会話もヒソヒソ声であります。
たぶん・・・この境内の構造の効果かも。非常に狭い境内であること。その境内全体を、天井から覆うように枝垂れ桜の枝が低く垂れて人々を包んでいるから
なんだか、閉じられたカプセルの中で桜を愛でているような、そんな錯覚を感じて
こにゃくうとオットに限らず、みなさんがヒソヒソ声になるという、不思議な寺院でした。
桜もキレイに咲いていたし、
雨宝院は思いがけず大ヒットだったわ。
最後にもう1か所、行ける時間残ってる?
水火天満宮(みずひてんまんぐう)
境内は狭いけど枝垂れ桜がキレイということで、撮影スポットで人気だそうですよ。
ふむ。なるほど。キレイかも。でも、ちょっと盛りは過ぎちゃったかもね。寺と違って神社はいいね。だって、拝観料ナシで境内を見せてくれるもの。
どう?こんな感じで撮ったら美しさが伝わるか、な?
あーあ。楽しかった京都もおしまいの時間だ。水火天満宮の前にあるバス停、「天神公園前」からバスに乗って京都駅に帰りましょ。もうすぐ、新幹線の時間です!
京都旅行の〆はJR京都伊勢丹B2の老舗弁当コーナーのお弁当と決まっているの。魚三楼のお弁当~♪(3200円)
こっちは岡崎のつる家~♪(3500円)オットとビールで乾杯して、楽しかった京都旅行は終了です。やっぱり京都はおもしろい!
長い記事におつきあい下さり、ありがとうございました
【 2014年春の京都旅・おしまい 】