2014年8月24日(日)
早朝に八戸のホテルを出発。
こにゃくうがいつか連れてってネ、とオットに頼んでいた奥入瀬渓流へ向かうのだ。
奥入瀬。
十和田八幡平国立公園にあって、
緑深~い森の中、清々しい川の流れが蛇行し
苔むした岩がアクセントを添える自然の美。
・・・ってな画像を見て以来、
「いつかは」と憧れていたのでした。
我らのレンタカーはいよいよ森深くに突入。
この時の時間AM7:00
「もうすぐ駐車場に到着だねー」
・・・と思ったら・・・
ぎゃー!
まさかの通行止!
やってくる車に、Uターンせよ!と誘導灯を振って阻止する警備員さん。
「昨夜の大雨で渓流沿いで崖崩れです。今日はこの先は通行禁止でーす」
うっそーん・・・

せっかく来たのに、私たちにしては珍しく不運・・・
でも諦めないオットは山を越え奥入瀬渓流の反対側、十和田湖畔に車を進めます
当然こちら側(子ノ口ゲート)もに通行止めのサインが。
「遠くからいらしたんでしょ?ごめんねー」慰めてくれる警備の人。
(イイ人だー!)

ふーん。コレが十和田湖かー。
しょーがないから遊覧船にでも乗って帰る?
なんだか、うら寂しい湖畔だねー。
十和田のB級グルメ、なんだっけ?バラ焼き?
それでも食べて帰るかなー・・・
こにゃくうはションボリとそんな代案を考えていた・・・ら!
オットが言う。
「あの遊覧船のおじさんが’車が通れないだけであって、徒歩でなら通れるんだよ’って教えてくれた!」
なーんだ!
そうだったの~。
もともと我らは3時間ほどトレッキングする予定だったんだもんね。
歩きますよー。
親切に教えてくれたおじさん、アリガト!
青森の人は、みんな親切だなー。
かくしてAM7:50「子ノ口」側から奥入瀬渓流散策に出発だ!
十和田湖から流れ込んだ水流のはじまり。
おだやかに湖水が移動し、これから流れに乗りますよ、という序盤の趣き。
水中を水草が揺らぎ、それをついばむ水鳥の姿も。
自然林の緑色と渓流の湧き立つ白色だけの世界。
美し~い!
コレよコレ!
思っていた通りの空気感。
いい感じに苔蒸した橋を渡る時ワクワクしてまう 
渓流に沿うように設置された歩道は整備されていて歩きやすい。
よくできているなー。
「ガシガシ歩ける歩ける~♪」(こにゃくう)
・・・などと喜んでいたら、奥入瀬に来るのは2度目というオットが言う。「あのね、フツーの奥入瀬はこんなにマイペースで歩いたりできないんだよ」
「季節の良い時は観光客がいっぱーい来る人気スポットだからね」
「奥入瀬渓流の遊歩道は、ところどころ車道と交わっていたりする。
この車道が自動車やバスで数珠つなぎになる日もあるし、渋滞も起きるんだ。
排気ガスを吸い込むのもガッカリだしね。
団体を含め、観光客の数も相当なんだよ。」
(オット談)
『崖崩れにより通行止め』のおかげ(?)で
車が一台もやって来ないから、静寂の奥入瀬。
通行止めの措置に諦めて引き返してしまった人が多数な上に
朝なので、周囲にはオットとこにゃくうのふたりしかいない奇跡!
名に負う奥入瀬渓流、まさかの貸切状態。
なんてラッキーだったのだろう。
九段の滝。
野鳥がにぎやかにさえずっている。
我らふたりを発見して、仲間に知らせているような鳴き方。
「今日は珍しく人間が来ないと思って安心していたのにー。2人来ちゃったよー」
って鳴いているように聴こえました。
苔の中に♀のカブトムシを発見♪
都会っ子のこにゃくうですからね。
久々に自然界に居るカブトムシを見たわー。
白布の滝。
奥入瀬渓流には支流からたくさんの滝が流れ込んでいます。
この白布の滝もそれらの滝の一本で、
散策中、多くの滝を眺められるのも奥入瀬の魅力のひとつ。
・・・ということは、つまり
昨晩の大雨とやらによる濁った水が、多く流入するわけで
この辺りから涼やかだった渓流の水が、濁流となってきました。
水の色でずいぶん印象が変わるのねー。
歩き始めてからここまでで約2時間。
この先にも有名なビューポイントがあるのだけれど
帰りも徒歩ですからね、
そろそろ引き返しましょう。

雲井の滝。
これは大きな滝だわ。
滝壺まで近づけそうだから行っちゃう!
3段になって落ちる落差20mの雲井の滝。
ミストシャワーが気持ちイイ。
さて、復路は時折車道を歩いてみよう。
普段は車が走っていたり渋滞している車道なんでしょ?
ひろびろ車道を好き勝手に歩くのは清々するし、なにしろ今日限定。
玉簾の滝。
あ、なるほどね。
岩盤を滑るように流れ落ちてて、確かに玉すだれっぽい。
この辺りで初めて人とすれ違いました。
我ら同様、徒歩でなら通行可能ならば
行けるところまで行こう、とやってきた人たちでしょう。
お互い、今日のような奥入瀬渓流に巡り逢えてラッキーでしたね!
10時30分を過ぎて、ずいぶんと人が増えてきました。
近辺のホテル・旅館をチェックアウトした人たちが
散策を楽しみにいらしたのでしょう。
いってらっしゃーい。
今日は車の音も排ガスもなくてステキな奥入瀬ですよー。
十和田湖近くまで戻ってきました。
3時間半ほどの奥入瀬渓流二人占め。