1718年!からの老舗だそうで、
墨田区観光課による案内版が
この店の謂れを教えてくれています。
江戸時代に猪のことを、そう呼んだんですね。
肉食は禁忌だったから隠語の意味と、
味わいが鯨肉のようだから、という理由。
で、暖簾を分けて入店しても
「リアル山くじらとその仲間たち」がぶら下がっていて
こにゃくう、ちょっと倒れそう^^;
階段で2階へ上がり、
左右に並ぶ座敷個室の一室に通されました。

オット曰く、
「今は大相撲をやってない時期だから予約取れたけど、
本場所中はこのお店
満員御礼で予約困難なんだよー」
「この’野獣肉コース’がいいよ」(オット)
オットはご接待か何かで来店したことがあるらしく
すでにリピーター。
野獣肉とはw
とってもストレートなネーミングですがww
ソレ、いただきましょう!
「猪のすじ肉」とおねーさんのご説明。
すじ肉。しかも猪ダヨ。
めちゃ硬く、けもの臭満載だとしてもおかしくない食材を
「おいしい!」
に昇華させたテクに脱帽です。
柔らか~い。
そして、酸味に支えられた味噌仕立ての味付けがパーフェクト!
いのししスジ肉の先付けを食べていたら
早々と猪鍋一式が登場。
すき焼きの割り下風ですが
味付けは味噌味ベースです。
担当の
おば ・・・おねえさんが 手際よくチャッチャと猪肉スライスを敷き詰める。
「えー。もう鍋いっちゃうんですかー?」(こにゃくう)
おねんさん曰く
「猪肉はねー、他の・・・たとえば牛肉とは違って、
煮込めば煮込むほどに柔らかく、美味しくなるの。
まずはこうしてセットしてしまって、
肉が煮上がるのを待ちながら他の料理食べて待っててくださいねー
野菜だけは先に食べてしまってもいいですよー」
んじゃ、日本酒飲んで煮上がるのを待ちまーす。
白鶴大吟醸。
他に選択肢が無い状態だったんだけども^^;
720mlで\2500と
飲食店にしてはあまり儲けを乗っけていないし
美味しかったので文句有りません。
コース内の「鹿肉刺身」
コレ、おいしかった~♪
ねっとりとした食感◎
クセがなくて、鯨肉の上質な赤身のよう。
鹿肉も「山くじら」で通るんじゃ?
同じく、コースから
「鹿肉の竜田揚げ」
やわらかいし
下味がしっかり付いていて
とても美味しく処理されてます。
カラリと揚がった食感もイイ!
こにゃくうは赤ワイン。
アサヒが輸入販売してるジュナールの375ml(・・・やっぱり選択肢少なw)
コレが1000円です!
儲け、乗っけてないでしょ?
コレ市販で870円だもん。
ももんじやさん、料理で儲けて酒で儲けない。
エライわー!
で、飲んだくれていたら
猪鍋完成。
イイ感じに、でろでろに煮えるw
だんだんと飴色になっていく山くじらたち。
噛応えのある赤身部分、余分な脂が抜けたロース部分。
どちらも、味噌ベース割り下の味と絡み合って美味しい!
怒涛のように食らいつき
キレイに食べつくしました。
ごちそうさまー♪
〆にうどんがあるらしく
先ほどまでとは違うおねえさんが持ってきてお世話してくれました。
「あら?お鍋、カピカピねー。さっきの人、割り下の追加を持って来なかったの?」
・・・あ、ハイ。
どーも煮詰まった感があると思ったら
割り下追加するシステムでしたか(笑)
でも、煮詰まっても美味しかったデスよ。
うどんといっしょにやってきた「熊汁」
強力なコンビーフ!って感じで
非常においしい。
ハラリと山椒粉などを散らして
尚うまし。
コース最後の「紫蘇&塩のアイス」
こってり野獣料理の後に、しょっぱくてサッパリした味。
「あら?デザートまだ来てないの?ごめんなさいねー」
「あら?お会計、まだ持って来てなかった?」
などなどのおねーさん方のオペレーションの雑さは散見されますが
ちっとも不快じゃなく
その雑さがむしろ
両国だしね、下町っぽかな?・・・なーんて思えました。
着物で階段を何度も昇り降りするおねーさん方。
高齢化が著しい感があるので大変そうです。
都心なのに、ワイルドに完成された和のジビエが食べられる。
ももんじやさんは都内では貴重なお店だと思いました。