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群馬

富岡製糸場・群馬県★官営工場ってホワイトだったの~?!

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前の記事よりつづき 】
2015年1月5日(月)

こにゃくう、オット、ムスメの3人での
温泉旅行のお話しのつづき。

に立ち寄りました。


まっすぐに伸びた市街道が突き当たるところに
レンガ造りの姿が見えます。
わー、美しいなあ。


この正門前までの道の両サイドには
まるで門前町のようにお店が並んでいる。
まだ十分田舎っぽいけど
世界遺産で注目された今チャンスでしょ!って
新規出店したお店が多そう。



レトロ具合がい~感じな店舗もあるなあ。
2014年6月の世界遺産登録以後
この’門前町’の様子が変わりつつあるんではないでしょうーか。
世界遺産特需かー。
まだ、「富岡製糸場に来たらこの店!」って覇者は現れていないようだ。
各土産店、群雄割拠といった感じです。




報道やネットの情報では
世界遺産登録以降、週末は相当な見学者がやって来ているそうで。
入口に設けられた鎖の柵が
「行列対策する日もあるのよ」と物語ってますね。



今日は平日の午前中だからね。
そこそこの賑わいでヨカッター。
(左手の「券売所」(旧・検査人館)がレトロでステキ




無料ガイドツアーがあります。
(午前の部 9:30 10:00 10:30 11:00 11:30 )
(午後の部 13:00 13:30 14:00 14:30 15:00 15:30 16:00)
これも毎回大人気で即満員になってしまうそうですが
我らは11時のツアーにサクッと参加できて、平日ラッキー!



できることなら、このボランティアガイドさんの解説付きでの見学をおススメします。
見ただけでは分からない・・・たとえばこの建物も
「コレ、木造なんですよ」
「レンガというものが日本にはなかったので瓦職人が10万個、焼いて作りました」
「事務所か?って見えますけど、これは繭を格納する倉庫なんです」
・・・なーんて解説を聴くだけでも
「へー」「へ~!」って感じでおもしろいです。




ベランダもあるなんだかオシャレな建物。
1873年築の木造なのによく残ってるな~!
「フランスから4年任期の約束で招いた女性技師4名の宿舎だったんですけどね」
「4名とも1年経たずに帰国しちゃいました^^;」




富岡製糸場の心臓部、繰糸場に入る。
ここで女工さんたちが繭から絹を繰ってたんだね。
「女工というと、野麦峠のイメージでしょうか?」
「でも、ここで働いていた女性の待遇はそうではなかったんです」
・・・という意外なお話しがおもしろかった!



当初、女工募集をしてもまったく人が集まらない。
範を示す為工場長が娘を工女1号にした後は
旧旗本の娘や士族の娘など
それなりの家筋の女の子が就職したんだって。
売られて来たんじゃないんだー



テクニックのレベルで給料差があって
全体の3%しか選ばれない1等工女の月給は1円75銭
2等で1円50銭、3等1円・・・とか決まっていたそうです。

「お休みは週末1日、夏冬各10日で年76日。」
「1日の労働時間は8時間で3食の提供もされます」
「お風呂も毎日入れたそうです」
「お休みの日は近所の神社にお参りにいったり、春にはお花見大会もあって」
「フランス人指導者の館を改装した夜学校があり、勉強をする機会もあったんです」



「めちゃめちゃホワイトやん!」
↑驚嘆したムスメの叫び。

「いいなー。富岡製糸場の労働条件・・・」

ムスメ、只今大学3年生。
早くも「就活」の2文字がチラつき、
この夏はインターンに挑まんとしている。

まっくろなブラック企業に気を付けてな。
白ーい会社にご縁があるとイイね~。



たしかに、明治5年にこの労働条件は驚きだね。
でも、コレも官営工場でスタートしたからだと思うよ。

富岡製糸場は後に(明治26年)赤字経営のまま民間に払い下げられている。
まあ・・・コストを無視した官営だったから女工の待遇がよかったのかもね。
民間になってからの女工の環境については
ガイドさんの解説は無かったから
自分で調べないとわからないけど
官営時代と同等だったとは思えないなー。



開国以来、欧米にキャッチアップしようともがいた明治日本の底力。
そのパワーは建物の細部から伝わって感動させられる。
官営女工ガールズの使命感と向上心にも感心だ。

ついでに、今の日本女性の労働環境って
長い長い闘いと、働く女性達の人柱のおかげでここまでになったんだなー、と思う。
まだまだ道半ばだとは思うけどね。

・・・と、つい、就活生予備軍を持つ母の感想になっていくw



大したことないんじゃないか、と思っていましたが
富岡製糸場はおもしろかった!
おススメできます。

【 薬師温泉の旅シリーズ おしまい 】

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2 Comments

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No title

mako  

2015-07-24 20:43

日本中、何処に行っても女性に歴史有りですね。

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こにゃくう  

2015-07-25 23:06

> makoさん

日本近代化の第一歩は、勤勉な女性たちの働きのおかげで順調な滑り出しができたんだなー、と学べました。
ナイスポチありがと!

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