2015年3月某日
仙台城を目指して来た!
仙台駅前から市営バスで。
んーと。
バスは、なんだか東北大学のキャンパスの中をぐーるぐると巡り・・・
コレ、大丈夫なの?な感じの山の中で
『次は、仙台城跡南、仙台城跡南』
って車内アナウンスがあったので
降りてみた~。
なんか、鳥居デタ。
神社に来たかったわけじゃないんだけどなー
コッチでいいのかなー?
予備知識なしで来るとドキドキもんですわ。
ずず~っと進んでいくと
あ、コレコレ~!
伊達政宗公の銅像。
シンボルが見えて
なんだか達成感。
観光客にはあまりにも有名な騎馬像。
近くで見ると迫力あるなー。
失礼してお顔のアップ。
うん!
勇猛な武将がよく描かれてます。
もちろん、建造物は壊されてしまっていますから
本丸跡は今や、只々ひたすらに広い砂利の広場。
先程まで徘徊していた仙台駅がハッキリと見えるわ。
眺望最高の城だ。
広瀬川が削った断崖の上に建つ城だったんだね。
城として最良の場所。
天然の要害だ。
でもさ、このジャリ広場から華麗な本丸のイメージなんて浮かばないわー
・・・と思いながら徘徊していたら
「これより拙者どもが本丸を案内いたす。ついてまいれ」
と
武将が言う。
観光客がわらわらと集まってきて
ハーメルンの笛吹き男のよーに
武将に付き従う事態に。
武将さん自己紹介。
「片倉小十郎と申す」
あ、あなたが伊達政宗公の名軍師と言われた小十郎さまですかー。
ナンチャラ無双やBASARAでも人気高いですよね!
「仙台城の発掘調査で分かった千畳敷とも言われた大広間の部屋割りを
皆にお教えしよう!」(小十郎さま)
一座の者は 他に、忍びの者2名、支倉常長氏。
「上々段の間」と申す。
天皇家・将軍家の来城に備えて造られた最上席なのだが
結局一度も利用されることはなかった」
(小十郎さま)
ふーん。
天皇も将軍も仙台城には来てくれなかったんだね。
来ないかもしれないけど
一応、用意しとかないと何かとマズイもんね。
見よ。あの少年が藩主様じゃとしよう。
拝謁の時に、藩主様がおられる場所はあそこ。
「上段の間」と申す。
わし、小十郎レベルになると
座るポジションはすぐ下のココ。
支倉常長レベルだと
もう1個下がった「孔雀の間」ってことになる。
殿の座る「上段の間」の右横には「くらすみの間」というのがこっそりあってな。
これはまあ、こやつら忍びの者が
殿を警護するために隠れておる部屋じゃ。
天皇とココ本丸には明治になってからのエピソードがあってな。
明治9年に明治天皇が東北巡幸で仙台にやってきた。
「仙台城は名城と聞いているが今はどうなってる?」と訊ねられた。
もちろん明治4年の廃城令によって取り壊されておる。
天皇は馬で本丸跡にやってきて市街を一望。
本丸が解体された話しを聞き、
「あやまちなり」と嘆いたという話じゃ。
(小十郎さま)
ふーん。
ホント、破壊はあやまちだよね。
現存していたら日本の宝だったよ。
「では拙者どもはこれからみやぎ放送の地元密着バラエティ、OH!バンデス の 生放送があるから、これにて失礼つかまつる」
と言って小十郎さま一行は帰っていかれました。
分かりやすくて興味の湧く解説をありがとうございましたー。
で、
OH!バンデス、って「おばんです」のダジャレですかーw
仙台のおもてなし集団なのでした。
「
仙台城見聞館」は無料なのに充実した解説が見聞きできて飽きない。
両方じっくり見て回っていたら・・・
仙台城で3時間も滞在していた~(笑)
ヤバヤバ!
もうすぐ夕方!
牛タンの夕食に遅刻してまう~
本丸詰門跡から下山します。
急いで下りながらも気になる~
見てよ、この芸術的な石垣!
美しいったらない!
すごい美意識だよ、伊達藩!
先程堪能した「仙台城見聞館」の親切なスタッフさんが教えてくれた。
「政宗時代の登城路は今とは違っていたようです。
その古い道は今でも残ってます」
と。
気になるので、その昔のルートを辿って下ってみよう。
一般車両は通行止めだし、
ジミ目な山道?って感じなんで
地元の人しか通らない。
静かでいいなあ、この古い登城路。
『仙台藩御用酒発祥の地』
こんな石碑が建ってた。
1608年に奈良から酒造職人を招聘して
ここに湧く清水で藩御用達の酒をつくっていたらしい。
政宗の時代から、明治期まで続いていたって。
「奈良の酒造職人」って点がポイント。
当時は白濁したどぶろく酒が主流だったのだけど、
奈良では現代に近い清酒が造られていたの。
「南都諸白」(南都=奈良のこと)と呼ばれる
当時は最先端の特殊テクニックだったのだ。
岩陰に隠れるように
湧水池がちっちゃくある!
水脈がまだ残ってるんだー。
へ~。飲んでもOK?
・・・などと企んだら
脇にしっかり注意書がありましたわw
なんでも口に入れようとするもんじゃありませんって (-∀-)
今もたくさんの名酒蔵がある宮城県。
その源流のひとつがココ、仙台城の清水門周辺だったのかもね。
下界のバス停に到着。
もうすぐ日が暮れますね。
家族のメンバーはもう宿泊ホテルにチェックインしているとのメール。
さあメインイベントの牛タンディナーだ
急げ!
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