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東京のうまいもん

ラ・ボンバンス/創作日本料理@東京港区/西麻布

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2016年4月某日

東京、港区西麻布の交差点から渋谷方面につづくダラダラ坂を上る。


『B』とだけ控え目に示されたサインがあったら、そこがラ・ボンバンスへのエントランス。


BARですか?・・・な、ステキな雰囲気。いや、日本料理店です。
※↑の画像は、ワタクシのカメラではへっぽこなのでお店HPの画像をいただきました。


オットがこの春、お仕事場が移動になりました。今までがんばったね、新しいポジションでもがんばってね、の会をしようと。オットに「お好きなお店を選んで。このワタクシがご馳走しましょう!」と申し上げたところ・・・


「西麻布に気になってた日本料理店がある~」(オット)と、言う。いいわよ、そこ予約してちょーだい、と。ついでに、ムスメにも「パパの勤労を一緒にねぎらいたまえ」と同席していただいた。


この店のメニューは、1万円おまかせコース一択。(+10%サ・8%税)で、変わっているのがお品書き。真っ当なのは 「若竹椀」 だけで「お1+」とか「4胡座1074~↑」ほとんど、判じ物状態で笑う^^


「葉'' 知''る車ー別途 は楽勝!バジル・シャーベットだよ」(ムスメ)などと、さすがお若い脳みそは反応が早いwで、最初の生ビールを飲んでいたら現れたのが「O343cake」 


正解は’お刺身ケーキ’やだ!コレ、めちゃくちゃ美味しいんですけどっ。帆立貝殻の上に乗せられたのは炙り金目鯛、帆立貝、香ばしい桜えび。蛤のクリームと新物若布の上にそれらが乗せられ、まとめるジュレの出汁加減が絶妙。


ひと皿目から「うんまーい!」と3人同時に歓喜に沸く。こりゃ、ビール飲んでる場合じゃない、とソッコーで日本酒オーダー。獅子の里「鮮」(500ml)活性の純米酒なのでスパークリングワイン的に楽しめる日本酒。(たしか4500円くらいってメニューに載ってたかな?)


唯一捻ってないお品書きの 「若竹椀」 が2番手。コレも期待できそう。


美しいイデタチ桜がまだ残っているこの日、椀の中でも桜が舞う。筍にアイナメと唐墨が添えられ、蕗や若布など春の素材がまあ!ウレシイ♪出汁の味は、しっかり目が好きなワタクシの好みにストライク。


3品目『44 』『お1+』の登場。「中国語で4はスーですね。で、四が音読みで、だからスシです!」とテーブル担当氏が解説。あーあ、寿司なのねw


桜葉の塩漬けをめくると・・・鯖の小袖寿司と今が旬のホタル烏賊軍艦巻。この、肝で和えてあるらしき蛍烏賊が最上級に美味しく、ひと口でパクッといってしまうのが惜しかったyo


『お1+』おひたし なのでした。この判じ物、だんだん大将のセンスが読めてきたゾw
だが、しかし奇を衒っているかに見せてこの三つ葉のおひたしも正統派の美味さ。独活ほか、何か春の野草も細かく混ぜられており、小さいながらも春いっぱい。


『4胡座1074~↑』こと’フォアグラと茄子の唐揚げ’


芳ばしく揚げられたフォアグラと茄子。黒酢と擂り黒胡麻で作られたソースが感動的ですらある。


下部に白玉が仕込んであるのがイイ!


『葉''知''る車ー別途』こと’バジルシャーベット’


ソーサー部分とカップが、斜めで安定する器。ソーサーとカップに磁石が仕込んであるんだって。ハッとするデザインでステキだし、何より斜めだと食べやすいの。


3人三様のデザインで微妙に違う。欲しいなー、この器。


味も個性的。煮出して色素を抜いたトマトジュレは透明でバジルと一体となる。さらに、ペタセタクリスピーという食材を忍ばせてあるので口に入れるとパチパチ!する 「すっごくオイシイのにパチパチに全部持ってかれる~(≧∇≦)」(ムスメ)(子供の頃食べたドンパッチってお菓子を思い出す感じ?)出汁も美味しく、器と食感が個性的で印象に残るグラニテだ。


『11蛸B-minute 』こと'飯蛸ビーフン'髪の毛レベルに細い牛蒡の素揚げがいいな。


新物の海苔、葱、刻んだ壬生菜の漬物に飯蛸&ビーフンをよーく混ぜ混ぜする。そこに香ばしい揚げた牛蒡。色んな食感、いろーんな香りが一体になって美味しいのだ。粒状は飯蛸のたまごだと思うんだけど、そんなのも入っていて「へ~!」って思う。


『ニョキニョキ』あまり捻ってないネーミング。炭火焼した九州産たけのこ。


芳ばしい。炭火で焼くことで、とうもろこしにも通じるような香りが。贅沢な筍は、ストレートな食べ方が一番の調理法かも。


『297BE』こと’肉なべ’


脂がい~い感じのロース牛に細く細く処理した牛蒡。それに水菜。中央部にちょこっと柚子こしょうが乗ってます。


ついにラストになりました。『♪45:30』コースを終える頃には大将のセンスが読めるようになり「わかった!しらすご飯だー」と、即答できるまでに成長。


正解。しば漬けの赤紫が色にも味にもアクセント。


おーいしい!「食べ切れなかった分はおにぎりにしてお持ち帰りいただけます」と案内してくださったので、それもいいな~。明日も楽しめる?


釜揚げしらすの新物が出ている時期だし、浅利も今が旬。


2杯目は出汁をかけて茶漬け風に・・・などと堪能していたら、土鍋はカラに(笑)3人でキレイに食い尽くしてましたわw


更にこの店のありがたいところは、デザートが別料金なこと。800円で白い○-○-&黒ゴマシャーベット、桜餅、コーヒーorほうじ茶のセットがあるそうだけどデザートはイラナイ!というワタクシのような人間にはこのシステムはありがたいのです。この日、3人でゴンゴンと日本酒を呑み倒したよ 


茨城県 来福 桜酵母 純米酒生酒ラ・ボンバンスさんの日本酒の品揃えは酒バカのオットも満足だった模様。ご招待した身としてはヨカッタな~、と安堵。


栃木県 鳳凰美田 「芳」 純米吟醸生酒・・・などなどだいたい、各酒1合1200円くらいでそれを3人で7合くらい飲んだかな?片口は正一合、または一合以上の量をたっぷーり注いでくれたよ。オマケ心がウレシイ。


お食事の器がステキだけど、酒器もすべてハイセンス。酒も美味くなるじゃないかっ^^


この内容なら、非常に満足度が高い1万円だ!と我らの意見は一致。(我が家のようにバンバン呑むと3人でお会計5万円越えちゃいますケドw)ぜひ、季節を変えて再訪したい店に出逢いました。

ラ・ボンバンス (広尾/創作料理)

★★★☆☆3.75 ■西麻布の隠れ家。日本料理の伝統を踏襲しつつ、枠に囚われない美食の数々 ■予算(夜):¥10,000~¥14,999

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