44.ロンドン市街を歩いて巡る★ハリーポッターロケ地とHistorical place
★警告★当記事は長文です。ムダに長いです。お時間のある方は是非お付き合い下さい!
【 前の記事よりつづき 】
2015年8月13日
現れたのは、英国人男性と結婚しロンドンに在住中という日本人女性でした。仮にY嬢といたしましょう。
路地を抜けた先に「THE JAMAICA WINE HOUSE」。Y嬢のコメントです『ロンドン、といえばティールームやビールパブを思いうかべるでしょう。でも、紅茶やビールの文化が登場する以前のロンドンではコーヒーハウスでコーヒーを飲む行為が政治やビジネスを動かしていました。1600年代半ばのことです』
『ここは、ロンドン最初のコーヒーハウスの跡です。今は「ジャマイカ・ワイン・ハウス」という名のパブになってます。』(Y嬢)コーヒーなんだか、ワインなんだか、ビールなんだかややこしいw
建物は19世紀に建て直しているそうなので、ビクトリアン調の内装なのが外から覗いて確認できます。『コーヒーハウスは飲酒と女性の入店が禁止で、コーヒー代を払えば階級に関わらず入店できる‘パブリック’な’ハウス’でした』(Y嬢)あ~あ、それが後にパブに進化していくんだね。女性がいない店でシラフで話していたら、仕事の話題ばっかになった・・・ということでしょうか。金融街、シティの傍に登場したのも道理だよなあ、と納得。
お~!クラシカルでステキな商店街!こにゃくう大好物な雰囲気ですよっ『リーデンホール・マーケットです。生鮮食品市場として14世紀からスタートしました』(Y嬢)
現在のマーケットは19世紀の物だと。なるほど、ビクトリア調でゴージャスなわけですね。
年季の入った石畳だこと。『ロンドン五輪の時のマラソンは、このマーケットを走り抜けるコース設定になっていました』(Y嬢)こにゃくう、思い出しました!ロンドン五輪で、ツルツルで滑るじゃん!何の障害物レースだよ、と思ったアレがここなんですね!
もちろん現在はお肉屋さんばかりではないようで、パブやカフェが多く目に付きます。お。「ボクたちシティのエリートビジネスマンですが、ナニか?」みたいなのがいっぱいおる!しかも皆さんビール飲んでのんびりおしゃべりしてますが?仕事いいんですか?まだ就業時間だと思うのですが…
日本で、午後3時から酒場で立ち飲みしている会社員がいたらちょっと心配になっちゃうのですが、所変われば習慣が違うのだな、と羨ましく思いました。17世紀当時にコーヒーを飲みながら商談をした遺伝子が残っているのでしょうか?
『こにゃくうさんご夫妻にお見せしたかったのはこのアングルです。ハリポタ映画第1作目「ハリーポッターと賢者の石」でハリーがハグリッドと歩いていたアーケード街はこのポイントです』(Y嬢)(Bibimbap ToGo, 39 Leadenhall Market, London あたりが目印)で、ハリーとハグリッドは右折して・・・
マグル世界のロンドンとダイアゴン横丁を繋ぐナゾのパブ「漏れ鍋」。その正体はOPTICIAN (メガネ屋さん)でした^^
リーデンホール・マーケットを出て、テムズ川を南岸に渡ります。
ロ~ンドン橋落ちた~落ちた~落ちた~♪の唄そのままに西暦46年に最初の橋が造られてから、何度も何度も何度も崩壊、沈下、破壊等々で架け替えを繰り返して来たそうで。『17世紀初頭の図です。橋の上にぎっしり家が建ち、火事で落ちました』(Y嬢)1750年にもう一本橋が架かるまで(ウエストミンスター橋)テムズ川唯一の橋だったって!落ちたらロンドン市民は不便だったことだろうねぇ。
人が行き交う場所なら宿泊施設があって当然で、ここジョージ・インはロンドン大火災の後1676年に再建築された宿(INN)です。入口は狭く、建物は奥に引っ込んでいるので知らなかったら前を通っても素通りしちゃうでしょう。
引っ込んだ先にある、この中庭に馬や馬車をプールしていたんだろうな。再建築された、といってもすでに300年!経っているのですが。手入れが行き届いているのでとても築300年の物件には見えない。歴史的価値ありすぎなので、ナショナルトラストの管理になってます。
右から2つ目、THE GEORGE INN って標示してあるALEをいただき!もちろん、Y嬢には一杯おごらせていただきました。
17世紀の雰囲気あるパブでオリジナル・ビールを飲めてシアワセだ。「普段、お酒は何を?」などという会話からY嬢もお酒好きと判明。『英国人の知り合いで、日本に渡って日本酒造りをしている男性がいるんですよ』(Y嬢)
「それって、もしかして…H氏?!」(オット&ワタクシ)驚いたことに、Y嬢のお知り合いで日本で日本酒造りをしている英国人男性が、オットの知人でもあったという偶然。世間は狭いどころか地球は狭い!こうなると、すっかり打ち解けてお酒談義で盛り上がる我ら3人。
友達の友達は皆ともだちなのだなあ。
いろんなスパイスやオイルのお店。おもしろそう。レイアウトが美しいからお客も集まる。
次に連れられて来たのはコチラの殺風景なオフィス街の裏道。SCOTLAND PLACE SW1の住所表示のここは、スコットランド・ヤードの裏手。
映画ハリポタでは「魔法省」という設定になって登場します。ホントはスコットランドヤードだったんだ!『死の秘宝 Part Ⅰ』でロンがうろちょろしてたり『アズカバンの囚人』でもココ出てます。作品中の印象深い赤い電話ボックスは撮影用セットだったのですね。
4時間以上散策しつづけ、ようやく最後のポイントです。ハリーポッターといえば、ココが象徴的な場所でしょう。キングズ・クロス駅。
ハリーポッターの象徴的なシーンとなった、キングスクロス駅9と3/4番線にカートで突っ込む場面。9番線と10番線の間は、数年前までは自由に行けたのですが、今では改札を通過しないと見に行けません。残念。
子供も大人も。男性も女性も。白人も中近東の人も。政治上、日本と何かとぶつかるアノ国の人もいたな。みーんなハリーポッターが大好きでここに延々と並んでいる。互いに言葉を通じさせる事は出来ないけど、たったひとつの話題でだったらこの人たちは一緒に盛り上がることができるんだ。「ハリーポッター、好きでしょ?」「うん、好き!」見知らぬ世界の人々と共通の話題が成立するって、凄いことだと思った。ハリーポッターは偉大だ。
約4時間を少々オーバーしての充実したロンドン徘徊でした。ハリポタ映画のロケ地だけでなく、ロンドンのむかしむかしがリアルに伝わった。ガイドのY嬢とはここでお別れ。「ありがとう!楽しかったです。次回は日本酒持参で来ますね~」ワタクシとオットはお寿司を食べに、リージェント・ストリートへ向かいます。
【つづく:ロンドンでスシくいねえ 】
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